犬種と健康 更新

ラブラドールレトリーバーの性格と特徴|毛色3色・被毛とゴールデンとの違い

公開 /更新 /2026 年 10 月時点の情報書いた人・確かめた人:うちのこ家系図 編集部

うちの子の家系図を撮ってはじめる
イラスト:明るい庭でボールをくわえて家族のもとへ歩く大型犬
目次
  1. 1性格|「ソフトマウス」と「水好き」を原文に持つ犬種
  2. 2犬種標準に体重の数字はない。けれど「太らせるな」とは書いてある
  3. 33つの毛色|ブラック・イエロー・レバー(チョコレート)
  4. 4短毛ダブルコートと「カワウソの尾」|ゴールデンとの違いはここ
  5. 5暮らしの目安|英国ケネルクラブの運動と手入れの欄
  6. 6健康面で知っておきたいこと
  7. 7よくある質問
  8. 8血統書と家系|ラブラドールの犬種名と毛色の欄を見てみよう

ラブラドール・レトリーバーは、イギリス原産の回収犬(レトリーバー)です(FCI)。JKC(ジャパンケネルクラブ)の犬種標準は、性格を「気立てが良く、たいへん聡明である」と書いています(JKC『犬種標準 ラブラドール・レトリーバー』)。

この記事では、標準の原文から、体重の書き方、毛色、被毛、ゴールデンとの違いを整理します。JKC と FCI(国際畜犬連盟)で書き方が違う所は、団体名をつけて分けました。

性格|「ソフトマウス」と「水好き」を原文に持つ犬種

JKC の犬種標準の気質の節には、「嗅覚は優れており、ソフトマウスで、水をたいへん好む」とあります(JKC)。FCI の英語の標準にも、ソフトマウス(soft mouth)と、水をとても好むことが書かれています(FCI)。ソフトマウスの意味は、どちらの標準にも説明がありません。

基本の表(犬種標準と白書から)

項目標準の書き方出典
原産国イギリスFCI・JKC
JKC の登録名ラブラドール・レトリーバーJKC
用途回収犬(レトリーバー)FCI・JKC
理想体高オス56〜57cm・メス54〜56cmFCI・JKC
体重数字の定めなし(過度な体重を防ぐ、との記述あり)FCI・JKC
平均寿命(2023年度)12.7歳(大型)アニコム 2025

ある保険会社の白書では、ラブラドール・レトリーバーの平均寿命は12.7歳でした(アニコム 2025)。保険の契約の記録から作った生命表の、0歳の時点の平均余命です。犬全体の平均寿命は14.1歳でした(同じ白書の図2-4-1・2023年度)。

人との関わりについて、JKC は「適応性があり、献身的な伴侶である」と書いています(JKC)。「生まれつき優しく、攻撃的でもなければ、過度にシャイでもない」とも書かれています(JKC)。FCI も、攻撃的なところも過度な内気さもないと書いています(FCI)。

犬種全体の標準の文で、1頭ずつの性格を決めるものではありません。2022年の研究では、1頭ずつの行動の違いのうち、犬種で説明できたのは9%でした。犬18,385頭の飼い主の回答と、2,155頭の遺伝子を調べた研究です(Morrill ほか、Science 2022)。

暮らしに関わる性質には、AKC(アメリカン・ケネル・クラブ)の犬種ページの目安もあります。項目は6つで、どれも1〜5の数字です。

ラブラドール・レトリーバーの性質の目安(AKC)

項目AKC の目安(5段階)
吠えの多さ3
小さい子どもとの相性5
ほかの犬との相性5
知らない人への態度5
抜け毛4
エネルギー5

出典:AKC「Labrador Retriever」の犬種ページ(確認日 2026-10-26)

注:吠え・抜け毛・エネルギーの行は、数字が大きいほど多く強い側です。相性の2行と知らない人への態度の行は、大きいほど相性がよく、人に打ち解けやすい側です(AKC)。

数字は団体が犬種全体に付けた目安で、1頭ずつの性格を決めるものではありません。上の研究(Morrill ほか 2022)も、犬種から1頭の行動はあまり予測できないとしています。

歴史と盲導犬|漁師の回収犬から、日本盲導犬協会の繁殖犬まで

ラブラドールは、ニューファンドランドの沿岸で生まれたと考えられています。そこでは漁師が、魚を回収するのに似た外見の犬を使っていました(FCI)。JKC も、同じ内容を沿革に書いています(JKC)。

犬種クラブは1916年に、イエロー・ラブラドール・クラブは1925年にできました(FCI)。

日本盲導犬協会の繁殖犬は、ラブラドール・レトリーバーとゴールデン・レトリーバーです(日本盲導犬協会)。日本で国産第一号とされる盲導犬は、シェパードを訓練した犬でした(日本盲導犬協会)。

参考:JKC(ラブラドール・レトリーバー)、FCI No.122、家庭どうぶつ白書2025、日本盲導犬協会(繁殖犬飼育ボランティア)、日本盲導犬協会(盲導犬の歴史)、Morrill 2022

犬種標準に体重の数字はない。けれど「太らせるな」とは書いてある

JKC と FCI の犬種標準に、体重の数字はありません。書かれているのは理想体高で、オス56〜57cm、メス54〜56cmです(JKC・FCI)。

そのかわり、体重にふれる文が2か所あります。1か所目は一般外貌です。標準は、がっしりした体でとても活発、と書き、それが過度な体重や体の重さを防ぐ、と括弧で添えています(FCI)。

2か所目は胸の項です。胸の幅と深さは、太らせて作るものではないと書かれています(FCI)。

成犬の体重について、MSD 獣医マニュアル(米国での名前は Merck Veterinary Manual)は、食事の目標を、その犬に合った体重と体つきを保つことと書いています(Merck)。体つきを定期的に確かめると、成犬の適正な体重を超える増えを小さくできるとも書かれています(Merck)。

成長期の月齢ごとの体重は、ラブラドールの体重と成長の記事にまとめています。

参考:FCI No.122、JKC(ラブラドール・レトリーバー)、Merck(小動物の食事管理)

3つの毛色|ブラック・イエロー・レバー(チョコレート)

標準の毛色は、ブラック・イエロー・レバー(チョコレート)の3色です。ほかの色や、色の組み合わせは認められていません(FCI)。

イエローは、明るいクリームからフォックス・レッドまであります。レバー(チョコレート)は、明るい色から暗い色までです(FCI・JKC)。

白い小斑が許される所は、団体で書き方が違います。FCI の2026年の版は、胸と後ろ足の繋ぎにある白い小斑を許しています(FCI)。JKC の日本語版は、胸にある白い小斑を許しています(JKC)。

参考:FCI No.122、JKC(ラブラドール・レトリーバー)

短毛ダブルコートと「カワウソの尾」|ゴールデンとの違いはここ

ラブラドールの被毛(ひもう=体をおおう毛)は、短く密で、ウェーブも飾り毛もなく、触るとやや硬い毛です。その下に、耐候性(天候に耐える性質)のある下毛があります(FCI)。

尾は、根元がとても太く、先に向かって細くなります。飾り毛はなく、短い毛で丸く包まれています(FCI)。JKC は、これを「カワウソの尾に例えられたユニークな尾」と書いています(JKC)。

同じレトリーバーのゴールデンとは、被毛と尾の書き方が違います。

ラブラドールとゴールデンの犬種標準の違い(FCI)

項目ラブラドール(FCI No.122)ゴールデン(FCI No.111)
毛色ブラック・イエロー・レバー(チョコレート)。ほかは認めないゴールドかクリームの色調。レッドやマホガニーではない
上毛短く密で、ウェーブも飾り毛もない。やや硬い手ざわり平らか波打つ毛で、飾り毛が豊か
下毛耐候性のある下毛密で水をはじく下毛
尾根元が太く先に向かって細い。飾り毛はなく、カワウソの尾背の高さで付き、飛節まで届く。先は巻かない
体重の定めなし(理想体高だけ)なし(体高だけ)

出典:FCI-Standard N° 122 Labrador Retriever(06.10.2026)

出典:FCI-Standard N° 111 Golden Retriever(06.10.2026)

体高の定めも、2つの犬種で幅が違います。ゴールデンはオス56〜61cm、メス51〜56cmです(FCI No.111)。ラブラドールの幅は、オスもメスもそれより狭く書かれています(FCI No.122)。

FCIの体高の定めを帯で並べた図。ラブラドールはオス56〜57cm・メス54〜56cm、ゴールデンはオス56〜61cm・メス51〜56cm。体重の数字はどちらの標準にもない
ラブラドールとゴールデンの体高の定め(FCI)出典:FCI-Standard N° 122・N° 111(06.10.2026)をもとに編集部作成

ゴールデンの犬種標準は、ゴールデン・レトリーバーの犬種ハブで扱っています。

参考:FCI No.122、FCI No.111、JKC(ラブラドール・レトリーバー)

暮らしの目安|英国ケネルクラブの運動と手入れの欄

英国ケネルクラブ(The Royal Kennel Club)は、犬種のページに暮らしの目安の欄を置いています。JKC と FCI の犬種標準には無い目安です。

英国ケネルクラブの目安(ラブラドール)

欄英国ケネルクラブの目安
大きさの区分大(Large)
運動1日2時間より多く
手入れ(グルーミング)週に1回
寿命10年を超える

出典:The Royal Kennel Club「Retriever (Labrador)」(確認日 2026-10-26)

寿命の欄は、上の白書の平均寿命とは作り方の違う目安です。どの欄も犬種全体の目安で、1頭ずつに必要な量を決めるものではありません。

参考:The Royal Kennel Club(Retriever (Labrador))

健康面で知っておきたいこと

  • 股関節形成不全症・肘関節異形成症:JKC は、この2つの病気の「発生リスクが高いと考えられている犬種」の、両方の欄にラブラドール・レトリーバーを挙げています(JKC)。仕組みは股関節形成不全の記事にあります。
  • 運動誘発性虚脱(EIC):ほかは健康な若い成犬が、運動に耐えられなくなる遺伝性の神経と筋肉の病気です。最初にラブラドール・レトリーバーで見つかりました(OMIA)。
  • 進行性網膜萎縮症(prcd 型):目の病気です。OMIA の、報告のある犬種の一覧に、ラブラドール・レトリーバーが載っています(OMIA)。一覧に載るのは、報告があるという意味で、なりやすいという意味ではありません。詳しくは進行性網膜萎縮症の記事にあります。

ラブラドールの遺伝病は、ラブラドールの遺伝病の記事にまとめています。

参考:JKC(発生リスクが高いと考えられている犬種)、OMIA(運動誘発性虚脱)、OMIA(進行性網膜萎縮症 prcd 型)

よくある質問

Q. ラブラドールの性格は?

JKC の犬種標準は、気立てが良く、たいへん聡明で、生まれつき優しいと書いています。攻撃的でも、過度にシャイでもないとも書かれています(JKC)。

Q. ラブラドールとゴールデンの違いは?

被毛と尾が違います。ラブラドールは短い毛に飾り毛がなく、尾はカワウソの尾です。ゴールデンは飾り毛が豊かです(FCI)。

Q. ラブラドールの寿命は?

ある保険会社の白書では、2023年度の平均寿命は12.7歳でした。保険の契約のある犬から作った値です(アニコム 2025)。

血統書と家系|ラブラドールの犬種名と毛色の欄を見てみよう

犬種名と毛色は、血統書の欄に団体の登録どおりに書かれます。JKC 血統書の見方の記事の見本図では、②が犬種名、⑤が毛色の欄です。

無料の会員登録をしておくと、兄弟かもしれない子や同じ実家の子があとから登録された時に、お知らせが届きます。


本記事は参考情報です。病気に関する記述は発症を予測・診断するものではありません。最終判断は獣医師にご相談ください。 記事中のデータは2026年10月26日時点で各出典を確認したものです。

体重は、写真と一緒に 1 回で記録

4.0kg3.0kg2.0kg1.0kg0.0kg3.2kg8月3.3kg9月3.4kg10月
トイ・プードルのココ

画面はイメージです(架空の子の見本)。

出典・参考

この記事について

内容確認日: 2026-10-26。一般的な参考情報で、獣医療行為の代わりではありません。

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この記事を書いた人

うちのこ家系図 編集部

編集部の運営者は、実家がブリーダー(犬猫の繁殖)で、出産などの手伝いもしていました。元ペットショップ店長で、2026年9月時点で犬を3頭飼っています。

  • 血統書・犬猫の健康・暮らしの手続きを、公的機関や登録団体の資料にあたって書いています。
  • 記事の下書きと図の作成には AI を使っています。サイトの方針と出典の基準は運営者が決めています。照合は AI が行い、その結果を運営者が報告で確認しています。公開してよいかは、運営者が決めて承認した基準で判断します(書いたものとは別の AI の監査と機械の検査)。
  • 獣医師の監修はまだ付いていません。監修が付いた記事には、その旨を記事に表示します。

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