記録とくらし 更新

子犬の体重の増え方|月齢ごとの見方と記録のしかた

うちのこ家系図 編集部・更新 ・内容確認日 2026-09-02

うちの子の家系図を撮ってはじめる
子犬の体重をキッチンスケールで確認する飼い主。体重は右肩上がりの曲線で増えていく
目次
  1. 1結論|子犬の体重は「右肩上がりの曲線」で増える
  2. 2月齢ごとの増え方の見方
  3. 3増えない・増えすぎのときの考え方
  4. 4測り方
  5. 5記録の習慣が一生の財産になる
  6. 6ミックス犬の場合
  7. 7よくある質問
  8. 8まとめ|犬種の平均より、うちの子だけの曲線を

「先週から、体重があまり増えていない気がする」「この子の体重、いつまで増え続けるんだろう」——子犬を迎えた飼い主さんなら、一度は感じたことのある疑問ではないでしょうか。

この記事では、子犬の体重がどんなふうに増えていくのか、月齢ごとの見方、そして体重の増え方に波があるときの考え方を、MSD獣医マニュアルと学術論文をもとに整理しました。犬種別の平均値で一喜一憂するより、うちの子だけの曲線を記録していく考え方をお伝えします。

結論|子犬の体重は「右肩上がりの曲線」で増える

要点: 子犬の体重は、出生時から急速に増え、その後はゆるやかになりながら成犬期まで右肩上がりに増えていきます。成長が落ち着くまでの期間は、体の大きさによって大きく異なります。

獣医学の標準的な参考資料であるMSD獣医マニュアル(Merck Veterinary Manual)は、新生子期の正常な体重の増え方を「1日あたり体重の5〜10%増」と記しています(MSD獣医マニュアル「Management of the Neonate in Dogs and Cats」・確認日 2026-09-02)。生まれた翌日に出生体重の1割までの一時的な減少があるのは許容範囲とされ、そこから先は毎日きちんと増えていくのが正常、とも書かれています(同上)。生まれてすぐの時期は、それだけ急速に体重が増えていく時期だということです。

その後の成長がいつまで続くかは、体の大きさによって差があります。同マニュアルの別の項目では、子犬の成長は生後5ヶ月までが急速で、6ヶ月を過ぎるとペースが緩みはじめると説明されています。そして、成長と骨格の成熟は、小型・中型の犬種で生後8〜12ヶ月に完了することがある一方、大型・超大型の犬種では生後10〜16ヶ月まで完了しないことがある、とされています(MSD獣医マニュアル「Feeding Practices in Small Animals」・確認日 2026-09-02)。海外の大規模な学術研究でも、犬種のサイズによって成長パターンが大きく異なることが報告されており、「非常に小さい犬種は生後8〜12ヶ月で成熟に達し、より大型の犬種は最大24ヶ月を要する」とされています(Salt et al., PLOS ONE, 2017・確認日 2026-09-02)。うちの子の成長がいつごろ落ち着くかは、まず体の大きさの目安から考えるとよさそうです。大型犬の成長期の長さを犬種文脈で詳しく見た記事としては、ゴールデンレトリーバーの体重推移と成長曲線|月齢別の目安と記録があります。

月齢ごとの増え方の見方

要点: 子犬は成犬時体重に対して一定の比率で体重が増えていくと考えられています。犬種ごとの具体的な数値は、犬種別の記事で詳しく紹介しています。

増え方のペースそのものにも、目安として使われている数字があります。MSD獣医マニュアルは、生後5ヶ月ごろまでの急速な成長期に、子犬が成犬予想体重1kgあたり1日平均2〜4gのペースで増えると記しています(MSD獣医マニュアル「Feeding Practices in Small Animals」・確認日 2026-09-02)。新生子期に限れば、成犬予想体重1kgあたり1日1〜3gという、もう少し狭い幅も示されています(同マニュアル「Management of the Neonate in Dogs and Cats」・確認日 2026-09-02)。なお「出生時の体重が成犬予想体重の何%にあたるか」という目安については、一次資料・標準的な獣医学参考資料の範囲で確認できるものが見つからなかったため、この記事では扱いません。

先ほど紹介したPLOS ONEの研究では、米国の動物病院チェーンで収集された600万頭以上の子犬のデータをもとに、犬のサイズ区分ごとの「成長曲線チャート」がつくられています(Salt et al., 2017・確認日 2026-09-02)。これは、人間の赤ちゃんの成長曲線(パーセンタイル曲線)と似た考え方で、「その子が、同じくらいの体格の子犬たちの中でどのあたりの伸び方をしているか」を見る手がかりになるものです。

犬種によって、成犬時の体重も増え方のペースも大きく異なるため、月齢ごとの具体的な数値は、うちの子の犬種別の記事でそれぞれ紹介しています。トイプードル・チワワ・ポメラニアン・ダックスフンド・柴犬・フレンチブルドッグ・マルチーズ・シーズー・ヨークシャーテリア・ゴールデンレトリーバー、そしてコーギー・ラブラドールレトリーバーについては、各犬種の体重の増え方の記事をご覧ください。

増えない・増えすぎのときの考え方

無地の手帳を手に持ち、目の前に伏せる短毛の子犬と見比べる女性

要点: 体重の増え方には個体差があります。増えない状態が続くときに一律の基準を当サイトで示すことはできないため、記録を持って獣医師に相談してください。

「先週より体重が増えていない」「思ったより早く増えている気がする」——子犬の体重は、一直線に同じペースで増えていくわけではなく、日によって、時期によって波があるものです。すべての増減を過敏に受け止める必要はありません。

一方で、MSD獣医マニュアルは、新生子期の子犬について「生まれた翌日以降は毎日きちんと体重が増えていくのが正常」という見方を示しています(確認日 2026-09-02)。何をもって「増えない」と判断するかは、その子のそれまでの増え方の傾向によって変わるため、一律の基準を当サイトで示すことはできません。気になる変化が続く場合は、体重の記録を持って、動物病院で相談することをおすすめします。

学術研究でも、「極端に急速な成長や、追いつくような急激な成長(キャッチアップ・グロース)は、将来の肥満のリスク要因として知られている」と指摘されています(Salt et al., 2017・確認日 2026-09-02)。増えなさすぎだけでなく、急に増えすぎることも、気に留めておきたいポイントのひとつです。

測り方

子犬を胸に抱いたまま体重計の上に立つ男性

要点: 子犬の体重の測り方は、キッチンスケールや体重計を使った方法が基本です。詳しい測り方は専用記事で紹介しています。

体重の測り方そのものについては、犬の体重記録|測り方と記録の続け方で詳しく解説しています。子犬のうちは、キッチンスケールなど家庭にある道具で手軽に測れることが多く、成長とともに測り方を見直していく必要があります。

記録の習慣が一生の財産になる

ちゃぶ台のノートに鉛筆で書き込む女性と、少し離れた畳の上で丸くなって眠る短毛の子犬

要点: 犬種別の平均値と比べることよりも、うちの子自身の体重推移を記録していくことのほうが、日々の変化に気づく手がかりになります。

子犬の体重は、犬種の平均値と見比べて一喜一憂しがちですが、それよりも大切なのは、うちの子自身の体重がどう推移しているかという、その子だけの曲線です。先週・先月と比べてどう変化したかがわかっていれば、「増え方がいつもと違う」という変化にも早く気づけます。

うちのこ家系図の健康手帳には、うちの子の体重を日々記録していくことができます。子犬の頃からの記録を積み重ねていくと、成長のペースがひと目でわかるようになり、成犬になったあとの体重管理にも役立ちます。犬種の平均で戦うのではなく、うちの子だけの記録で見守っていく——そんな向き合い方をおすすめします。

乳歯から永久歯への生え変わりの記録は、犬の歯の本数と、抜けた歯・生えた歯の記録の見本にあります。

ミックス犬の場合

布のおもちゃに前足をかけて遊ぶウェーブの被毛のミックスの子犬と、床に座って見守る男性

要点: ミックス犬は、両親犬の体格によって成犬時の体重の幅が大きく変わります。犬種別の目安がそのまま当てはまらないことがあります。

両親のどちらかが純血種でない場合、成犬時にどのくらいの体格になるかは、犬種別の目安がそのまま当てはまらないことがあります。子犬期からの体重の推移そのものを記録していくことが、ミックス犬にとってはより重要な手がかりになります。

よくある質問

Q. 生後3ヶ月の子犬ですが、先週から体重があまり増えていません。増え方には波があるものなのでしょうか。どんなときに相談すべきですか?

体重の増え方には個体差があり、一時的に増えが緩やかになることもあります。ただし、なかなか増えない状態が続く場合は、獣医師に相談することが勧められています。体重の記録があると、相談の際の手がかりになります。

Q. 子犬の体重はいつまで増え続けますか?小型犬と大型犬で違うと聞きました

はい、体の大きさによって成長が続く期間は異なります。小型犬ではおよそ8〜10ヶ月、大型犬では15ヶ月程度、超大型犬では18〜24ヶ月程度かかるとされています。大型犬種の具体例として、ゴールデンレトリーバーの月齢別の体重推移はゴールデンレトリーバーの体重推移と成長曲線で紹介しています。

Q. 猫の子猫にも同じ考え方は使えますか?

この記事で紹介した内容は、犬を対象にした情報です。猫は犬とは体の仕組みや成長のペースが異なる動物のため、そのまま当てはめることはできません。子猫の体重については、子猫の体重記録|測り方と成長の見方で別途解説しています。

まとめ|犬種の平均より、うちの子だけの曲線を

  • 子犬の体重は、生まれてすぐの時期に急速に増え、その後ゆるやかになりながら右肩上がりに増えていく
  • 成長が落ち着くまでの期間は、小型犬で8〜10ヶ月、大型犬で15ヶ月、超大型犬で18〜24ヶ月程度と、体の大きさによって差がある
  • 犬種ごとの具体的な数値は犬種別記事で紹介している
  • 体重が増えない状態が続く場合は、自己判断せず獣医師に相談する
  • 急激すぎる成長も気に留めておきたいポイント
  • 犬種の平均値より、うちの子自身の体重推移を記録していくことが、変化に気づく手がかりになる

今日の体重を、うちの子だけの記録として残してみませんか。


本記事は参考情報です。体重の増減について気になる点がある場合は、自己判断せず獣医師にご相談ください。 記事中のデータは2026年9月2日時点で各公式サイト・論文を確認したものです。

体重は、写真と一緒に 1 回で記録

4.0kg3.0kg2.0kg1.0kg0.0kg3.2kg8月3.3kg9月3.4kg10月
トイ・プードルのココ

画面はイメージです(架空の子の見本)。

出典・参考

この記事について

内容確認日: 2026-09-02(最後に出典を確かめ直した日。章ごとの確認日は本文と出典の欄のとおりです)

本記事は一般的な参考情報であり、獣医療行為やその代替ではありません。うちの子の体調で気になることがあるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。