柴犬の毛色は4種類|赤・黒・胡麻・白と遺伝のしくみ
内容確認日 ・うちのこ家系図 読みもの

目次
「うちの柴犬、子犬の頃と比べて色味がずいぶん変わった気がする」「胡麻柴ってどんな色? 赤や黒とは何が違うの?」——柴犬を家族に迎えた飼い主さんなら、一度は毛色について気になったことがあるのではないでしょうか。
この記事では、柴犬の毛色は何種類あるのか、それぞれどんな特徴があるのか、そして毛色がどんな仕組みで親から子へ受け継がれるのかを、日本犬保存会とジャパンケネルクラブ(JKC)という2つの公式団体の情報をもとに整理しました。
結論|柴犬の毛色は大きく4つ、赤が最も多い
要点: 柴犬の毛色は、一般に「赤・黒・胡麻・白」の4つで語られます。日本犬保存会は赤毛・黒毛・胡麻毛を「主な毛色」の三種類としたうえで、白毛の柴犬も少数存在すると案内しています。JKCの犬種標準では、毛色として赤・黒褐色・胡麻・黒胡麻・赤胡麻の5色が定められています。
「柴犬の毛色は何種類?」と聞かれたとき、実は団体によって数え方が少し異なります。柴犬の保存・普及にあたる日本犬保存会は、公式サイトで「主な毛色は、赤毛、黒毛、胡麻毛の三種類です」と紹介したうえで、「この他、白毛の柴犬も少数存在しています」と続けています(日本犬保存会「柴犬」・確認日 2026-09-02)。この「赤・黒・胡麻・白」の4つが、飼い主の間でも一般的に語られる柴犬の毛色の分け方です。
一方、JKCが定める犬種標準(血統書登録・展覧会の基準)では、毛色として「赤、黒褐色、胡麻、黒胡麻、赤胡麻」の5色が挙げられており、これらはすべて後述する「裏白」でなければならないと規定されています(JKC「柴」・確認日 2026-09-02)。つまり、日常的な呼び方では4色、登録上の公式な区分ではより細かく5色、という二重の数え方があると考えるとわかりやすいでしょう。
どちらの数え方でも、いちばん数が多いのは赤です。日本犬保存会は「柴犬は、この赤毛が多く、80%位を占めています」と紹介しており(同上・確認日 2026-09-02)、街で見かける柴犬の多くが赤であることには、こうした裏付けがあります。
それぞれの毛色の特徴|赤・黒・胡麻・白
要点: 赤は最も数が多く、日本犬の世界で「茶色」を指す呼び方です。黒は「四つ目」という眉の斑点と裏白が特徴、胡麻は赤と黒が混ざった渋みのある色、白は少数派として存在が案内されています。
- 赤(赤毛): 日本犬の世界では、茶色い毛色のことを「赤毛」と呼びます。柴犬の毛色の中でいちばん数が多い色です(日本犬保存会・確認日 2026-09-02)
- 黒(黒毛): 「目の上部に白っぽい四つ目という斑点があります」と紹介される、眉のような模様が特徴のひとつです。胸もと・腹・足の裏側・足先・尾の裏側などが白い「裏白」を伴い、「毛色のコントラストは深味があります」とされています(同上・確認日 2026-09-02)
- 胡麻(胡麻毛): 「赤毛に黒毛が混ざったもの」で、黒毛と同じように裏白の部分があり、「渋みのある毛色」と表現されています(同上・確認日 2026-09-02)。犬種標準では、胡麻のうち黒い毛の割合が多いものを「黒胡麻」、赤い地色に黒い毛が混ざるものを「赤胡麻」として、さらに細かく区分しています(FCIスタンダード No.257・確認日 2026-09-02)
- 白(白毛): 日本犬保存会が「この他、白毛の柴犬も少数存在しています」と案内している、少数派の毛色です(日本犬保存会・確認日 2026-09-02)。JKCの毛色の一覧には含まれていません
「裏白(うらじろ)」とは、マズル(口吻)の側面や頬、あご下から喉、胸からお腹、尾の裏側、脚の内側が白っぽい毛色になっている状態のことで、犬種標準(FCIスタンダード No.257)に定義があります(確認日 2026-09-02)。JKCの犬種標準でも、赤・黒褐色・胡麻・黒胡麻・赤胡麻のいずれの毛色も「全て『裏白』でなければならない」と定められています(JKC「柴」・確認日 2026-09-02)。うちの子の毛色を確認するときは、この裏白の有無・範囲も、あわせて見てみると面白い発見があるかもしれません。
毛色はどう決まるか|遺伝の基本的な仕組み
要点: 柴犬の毛色も、犬全般に共通する「色素をつくる遺伝子の組み合わせ」で決まると考えられます。柴犬の毛色に絞った遺伝子研究を、当サイトで一次ソースとして確認することはできませんでした。
犬の毛色は、両親それぞれが持つ色に関する遺伝情報の組み合わせによって決まるとされています。この基本的な仕組みは犬種を問わず共通しており、詳しい遺伝子の働き(色素をつくる仕組みや、優性・劣性の考え方)については、犬の毛色はどう決まる?遺伝のしくみをやさしく図解で一次ソースをもとに詳しく解説しています。
柴犬の赤・黒・胡麻という毛色の違いも、こうした一般的な仕組みの延長線上にあると考えられますが、柴犬という犬種に絞って「この毛色はこの遺伝子の組み合わせ」と特定した学術資料を、当サイトで確認することはできませんでした。確認でき次第、この記事に反映していきます。同じ両親から生まれた兄弟犬でも、受け継ぐ組み合わせの違いによって毛色が分かれることがある、という一般原則は、柴犬にもあてはまると考えられます。
成長・季節で色の印象が変わることがある
要点: 柴犬はダブルコートの犬種で、換毛期には下毛(アンダーコート)が大きく入れ替わります。裏白の範囲や毛量の変化によって、見た目の色の印象が変わって見えることがあります。子犬期から成犬期への色調の変化を体系的に扱った一次資料は、当サイトでは確認できませんでした。
「子犬の頃はもっと色が濃かった気がする」「換毛期を過ぎたら、なんだか色の印象が変わった」——柴犬の飼い主さんから、こうした声を聞くことがあります。
柴犬の被毛は、犬種標準で「上毛は硬く直毛、下毛は柔らかく密生」と定められた、上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)の二重構造(ダブルコート)です(FCIスタンダード No.257・確認日 2026-09-02)。春と秋の換毛期には下毛が大きく入れ替わることが知られています。裏白の毛が生え変わるタイミングや量によって、全体としての色の見え方が変わって感じられることは考えられますが、柴犬の毛色が成長段階に応じてどう変化していくかを体系的に検証した一次資料を、当サイトで見つけることはできませんでした。この点は、確認できる情報が増え次第、改めて紹介します。
見方を変えれば、色の印象が変わっていくことも、うちの子だけの成長の記録です。子犬の頃の写真と、今の写真をぽんと並べて残しておくだけでも、あとから見返したときの楽しみになります。特別な瞬間だけでなく、普段の1枚を積み重ねていくことが、いちばんの記録になります。
白柴について
要点: 白い被毛は、日本犬保存会によって「少数存在する」毛色として案内されています。毛色と健康の関連については、犬全般を対象にした専門記事で学術論文をもとに解説しています。
白柴(白い被毛の柴犬)は、日本犬保存会の説明にもあるとおり、赤・黒・胡麻に比べると少数派の毛色です。JKCの犬種標準における毛色の一覧にも含まれていません。だからといって、白柴が特別に良い・悪いという話ではなく、ここではあくまで「数として少ない毛色である」という事実だけをお伝えします。
一部の毛色(マールや極端な希釈色、白い被毛など)については、犬全般で聴覚などの体の仕組みとの関連が報告されていることがあります。柴犬の白い被毛について、そうした関連を報告した一次資料を当サイトで確認することはできませんでしたが、犬全般の傾向については犬の毛色と健康の関係|マール・ダップル・希釈カラーで学術論文をもとに詳しく解説しています。気になる場合は、あわせてご覧ください。
毛色と血統書の表記
要点: 血統書には、その子の毛色が記載されています。JKC発行の血統書と、日本犬保存会発行の血統書とでは、発行団体も記載の様式も異なります。
うちの子の血統書には、毛色の情報がコードや名称で記載されています。JKC血統書の毛色欄の読み方については、JKC血統書の見方|番号・3代祖・毛色コードで解説しています。
柴犬の場合、JKC発行の血統書のほかに、日本犬保存会が発行する血統書を持つ子もいます。2つの団体の血統書の違いについては、日本犬保存会の血統書|JKCとの違い・見方・手続きで詳しく紹介しています。うちの子がどちらの血統書を持っているか、あるいは血統書がないかによって、毛色情報の残し方も変わってきます。
家系図で毛色をたどってみる
要点: 両親や兄弟犬の毛色がわかれば、うちの子の毛色のルーツを知る手がかりになります。家系図は、血統書があってもなくても作ることができます。
うちの子の赤や胡麻という色が、両親のどちらから受け継いだものなのか。気になったことがある方も多いのではないでしょうか。両親犬の毛色や、わかる範囲での兄弟犬の毛色情報は、そうした疑問を考える手がかりになります。
うちのこ家系図では、うちの子の毛色を記録できるほか、わかる範囲で両親犬の毛色も残しておけます。血統書がある場合は、血統書に記載された毛色情報を家系図に反映することもできますし、血統書がない場合でも、わかる範囲の情報から家系図をつくり始めることができます。
よくある質問
Q. うちの柴犬は赤毛ですが、子犬の頃と色味がずいぶん変わりました。柴犬の毛色は成長で変わるものなのでしょうか?
柴犬はダブルコートの犬種で、換毛期には下毛が大きく入れ替わるため、見た目の色の印象が変わって感じられることは考えられます。ただし、成長段階に応じた色調の変化そのものを体系的に検証した一次資料は、当サイトでは確認できていません。心配な変化に思える場合は、毛や皮膚の状態とあわせて獣医師にご相談ください。
Q. 胡麻柴とはどんな色ですか? 赤や黒との違いは?
胡麻柴(胡麻毛)は、日本犬保存会の説明によれば「赤毛に黒毛が混ざったもの」で、黒毛と同じように裏白の部分があり、「渋みのある毛色」とされています。犬種標準では、黒い毛の割合が多いものは「黒胡麻」、赤い地色に黒い毛が混ざるものは「赤胡麻」と、さらに細かく分けられます。赤や黒の単色とは異なり、1頭の中に赤と黒の両方の毛が混ざっているのが特徴です。
Q. 柴犬の毛色は遺伝でどう決まりますか?
犬全般に共通する仕組みとして、毛色は両親それぞれが持つ遺伝情報の組み合わせで決まるとされています。柴犬に限定した詳しい遺伝子研究は当サイトで確認できていませんが、一般的な仕組みは犬の毛色はどう決まる?遺伝のしくみをやさしく図解で解説しています。
Q. 白柴は珍しいから特別な子なのでしょうか?
日本犬保存会は白毛の柴犬を「少数存在する」毛色として案内しています。数として少ないというだけで、良い・悪いという話ではありません。毛色にかかわらず、うちの子はうちの子だけの個性を持った1頭です。
まとめ|柴犬の毛色は4つ、そのルーツは家系にある
- 柴犬の毛色は、日常的には「赤・黒・胡麻・白」の4つで語られる。JKCの犬種標準では5色(赤・黒褐色・胡麻・黒胡麻・赤胡麻)が定められている
- いちばん数が多いのは赤で、日本犬保存会は約8割を占めると案内している
- 黒は「四つ目」の斑点と裏白、胡麻は赤と黒が混ざった色が特徴。JKC公認色はすべて裏白が必須
- 白毛の柴犬は少数派として案内されている。良い・悪いという話ではない
- 毛色は両親から受け継ぐ遺伝の組み合わせで決まる一般原則があるが、柴犬に絞った学術資料は確認できていない
- 成長・換毛期で色の印象が変わることは考えられるが、体系的な一次資料は未確認。変化も含めてうちの子の記録として残せる
- 両親・兄弟犬の毛色は、家系図で残せるうちの子のルーツ情報
うちの子の毛色がどこから来たのか。家系図に残しながら、そのルーツをたどってみませんか。
本記事は参考情報です。毛色と健康の関係について気になる点がある場合は、自己判断せず獣医師にご相談ください。 記事中のデータは2026年9月2日時点で各公式サイトを確認したものです。犬種標準・毛色区分は改定される場合があります。最新情報は各団体の公式サイトをご確認ください。
出典・参考
- 一般社団法人ジャパンケネルクラブ「柴」 (確認日 2026-09-02) https://www.jkc.or.jp/breeds/shiba/
- 日本犬保存会「柴犬」 (確認日 2026-09-02) https://nihonken-hozonkai.or.jp/shibainu/
- FCI-Standard N° 257「Shiba」(09.02.2017発効) (確認日 2026-09-02) https://www.fci.be/Nomenclature/Standards/257g05-en.pdf
この記事について
内容確認日: (この日時点の一次情報にもとづいています)
本記事は一般的な参考情報であり、獣医療行為やその代替ではありません。うちの子の体調で気になることがあるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。
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