犬種と健康 更新

犬の肉球|ザラザラの正体と、夏の地面・冬の道

うちのこ家系図 編集部・更新 ・内容確認日 2026-10-02

うちの子の家系図を撮ってはじめる
玄関でしゃがんだ男性が、ハーネスを着けた茶白の犬にリードをつなぐ。犬はタイルの床に四本足で立っている
目次
  1. 1結論|犬の肉球は、厚い皮膚と脂肪のクッション
  2. 2ザラザラの正体|犬は小さな突起、猫はなめらか
  3. 3足にも汗腺がある|熱を逃がす主役は呼吸
  4. 4夏|熱いアスファルトと肉球
  5. 5冬|凍結防止剤をまく道と、散歩のあとの足洗い
  6. 6季節ごとの肉球を、写真で残しておく
  7. 7よくある質問
  8. 8まとめ|つくりを知ると、季節の注意がつながる

犬の肉球を触ると、表面が少しザラッとして感じることはありませんか。猫の肉球と比べて、違いに気づく人もいるかもしれません。

手がかりになるのは、獣医学の教科書の章です。犬の肉球の表面は小さな突起に覆われ、猫の肉球はなめらか、と書かれています。後半は、夏の熱い地面と、冬に凍結防止剤をまく道の話です。MSD獣医マニュアルと、アメリカの動物愛護団体ASPCAの記述から紹介します。

結論|犬の肉球は、厚い皮膚と脂肪のクッション

公園の舗装された歩道で、リードを持つ女性のそばに立ち止まり、女性を見上げるコーギー

要点: 犬の指の肉球は、すべての層がそろった厚い表皮と、クッションの役目をする脂肪でできています。皮膚の層がかみ合っていて、ずれる力にも強いつくりです。

肉球は、足の裏にある、毛のない皮膚です。

獣医学の教科書の章(Hargis と Myers)には、指の肉球(digital pad)の説明があります。犬と猫の指の肉球について、次のように書かれています。

  • 表皮が厚く、すべての層がそろっている
  • 脂肪のかたまりがあり、クッションの役目をしている
  • 表皮と真皮がかみ合っていて、ずれる力に強い

同じ章の図の説明も、ひとつ紹介します。毛のない皮膚は、毛のある皮膚より細胞の層が多く、いちばん外側の層(角質層)も厚いそうです。そのため英語では、thick skin(厚い皮膚)と呼ばれます。犬の肉球の図につけられた説明です。

ここで読めるのは、肉球のつくりまでです。肉球が丈夫かどうか、どのくらい傷つきにくいかを決める文ではありません。

ザラザラの正体|犬は小さな突起、猫はなめらか

窓辺のラグに横向きに寝そべり、頭を上げて横を見る小型のテリアミックス。後ろ足の裏の黒っぽい肉球がこちら側に見える

要点: 犬の肉球の表面は、円すい形の小さな突起(乳頭)に覆われています。猫の肉球の表面は、なめらかです。

犬と猫の違いは、同じ教科書の段落に、1文で書かれています。

犬猫
表面のようす円すい形の突起(conical papillae)に覆われているなめらか
厚い表皮と、脂肪のクッションあるある

犬の肉球を触って「ザラザラする」と感じる人は、多いかもしれません。教科書は、触ったときの感じには触れていません。ただ、犬の肉球の表面に突起があって、猫はなめらか、というつくりの違いは、はっきり書かれています。

この文は、つくりの説明です。触った感じがいいか悪いかを、判断する文ではありません。

猫の肉球については、色と指の数の話を別の記事にまとめました。→ 猫の肉球の色と指の数

足にも汗腺がある|熱を逃がす主役は呼吸

ソファのそばの床に座り、口を少し開けてくつろぐ柴犬。画面の端にソファに座る人の素足が見える

要点: 犬の足には汗腺があり、体を冷やすのに少し役立つかもしれません。ただ、熱を逃がす主な方法は、口を開けたハアハアという呼吸とよだれです。

「犬は肉球で汗をかくの?」と気になる人もいるでしょう。

MSD獣医マニュアル(飼い主向け)は、犬の足に汗腺があると書いています。体を冷やすのに少し役立つかもしれない、という控えめな書き方です。

そのうえで、犬が体の余分な熱を逃がす主な方法は、パンティング(口を開けたハアハアという呼吸)とよだれだ、と続けています。

体を冷やす役目としては、足の汗は脇役、ということです。

犬が体の熱をどう逃がすか、平熱が資料でどう書かれているかは、犬の体温|平熱の目安が資料で違うわけと、鼻を触って分かるかで紹介しています。

夏|熱いアスファルトと肉球

緑の木陰の土の道を、リードを持つ半袖姿の男性と並んで遠ざかるように歩くイエローラブラドール

要点: ASPCAは、気温がとても高いときは、犬を熱いアスファルトの上に長くいさせないよう書いています。敏感な肉球は、やけどすることがあるからです。

夏の地面は、肉球にとって、熱いことがあります。

ASPCAの暑い日の安全をまとめたページには、犬についての項目があります。気温がとても高いときは、熱いアスファルトの上に犬を長くいさせない、というものです。理由として、次の2つが挙げられています。

  • 犬は地面に近いので、体がすぐ熱くなる
  • 敏感な肉球は、やけどすることがある

そうした時間帯の散歩は、最小限にする。これがASPCAの書き方です。

肉球は厚い皮膚でできています。それでも、ASPCAは敏感な肉球と書いています。つくりが厚いことと、熱い地面でも平気なことは、別の話です。

何度の地面なら、どのくらいの時間まで、という数字は、確かめた資料には書かれていません。この記事も、線を引きません。

冬|凍結防止剤をまく道と、散歩のあとの足洗い

道ばたに雪が残る冬の歩道を、リードを持つコート姿の女性と歩く、ニットを着たトイプードル

要点: ASPCAは、塩や薬剤をまいた道を歩くときの注意を書いています。外に出る前に、ワセリンや獣医師が認めた保護剤をすり込む。散歩のあとは、足を洗って乾かす。毛の長い犬は、指の間の毛も忘れずに。

冬は、道に凍結防止剤(塩や薬剤)がまかれることがあります。

ASPCAの寒い日の安全をまとめたページから、こうした道を歩くときに関わる項目を3つ紹介します。1つ目と2つ目は、犬と猫を合わせたペット向けのページに、犬に限らない書き方で載っている項目です。3つ目は、犬についての項目です。

1. 外に出る前に、保護剤をすり込む(ペット向け)

ASPCAは、塩や薬剤から守るために、外に出る前に、ワセリンや獣医師が認めた肉球の保護剤を、肉球にすり込むと書いています。

読むときのポイントは、塩や薬剤をまいた道を歩く場面の話、という点です。毎日の手入れとして、塗るように勧めた文ではありません。

2. 散歩のあとに、足を洗って乾かす(ペット向け)

散歩のたびに、足とおなかを洗って乾かし、氷や塩や薬剤を落とす、とASPCAは書いています。

3. 毛の長い犬は、指の間の毛も忘れずに(犬向け)

ASPCAは、毛の長い犬について、氷の玉や塩の結晶、凍結防止剤がつきにくいように毛を整えることを勧めています。そのとき、指の間の毛も忘れずに、と続けています。

これは冬の、凍結防止剤の道の話です。肉球のまわりの毛を、いつも切るべきだという意味ではありません。切り方の手順も、この記事では扱いません。

季節ごとの肉球を、写真で残しておく

和室の座卓に、草・土・落ち葉・雪の上の犬の足先を写した4枚の写真プリントを並べる男性と、そばの畳に伏せて見ているミニチュアダックス

要点: 春夏秋冬で、肉球の写真を1枚ずつ撮っておくと、あとで見比べて楽しめます。いつもの様子を残しておく、というだけのことです。

この章は、出典のない、当サイトのアイデアです。

季節がひとめぐりするあいだに、犬の足もとは意外と変わります。夏は熱い地面、冬は凍結防止剤の道。散歩のコースも、季節で変えている人は多いでしょう。

そこで、季節ごとに肉球の写真を1枚、撮っておく。日付と、その日の散歩の道(土・アスファルト・雪道など)を、ひとこと添えるだけでかまいません。いつもの様子を残しておくと、あとで見返すのが楽しくなります。

何を書いておくと役に立つかは、健康手帳に何を書いておくかでまとめています。

よくある質問

Q. 犬の肉球は、ケアしたほうがいいですか?

この記事で確かめた資料で書かれているのは、季節の注意です。夏は、気温がとても高いとき、熱いアスファルトに長くいさせないこと(ASPCA)。冬は、凍結防止剤の道に出る前の保護剤と、散歩のあとの足洗い(ASPCA)。ふだんの手入れが必要かどうかは、確かめた資料には書かれていません。気になるときは、かかりつけの動物病院に相談してください。

Q. 肉球クリームは必要ですか?

ASPCAは、塩や薬剤から守るために、外に出る前に、ワセリンや獣医師が認めた保護剤をすり込む、と書いています。冬の、凍結防止剤をまく道を歩く場面の話です。日常的に必要かどうか、どんなものを選ぶかは、確かめた資料には書かれていません。かかりつけの動物病院に相談してください。

Q. ワセリンを塗っても大丈夫ですか?

ASPCAは、冬に塩や薬剤をまいた道へ出る前に肉球にすり込むものとして、ワセリン(petroleum jelly)の名前を挙げています。ほかの場面で塗ってよいか、どのくらいの量かは、確かめた資料には書かれていません。気になるときは、かかりつけの動物病院に相談してください。

Q. 犬と猫の肉球は、何が違いますか?

獣医学の教科書の章によると、どちらも厚い表皮と脂肪のクッションがあります。表面は、猫はなめらかで、犬は円すい形の小さな突起に覆われています。猫の肉球の色や指の数は、猫の肉球の色と指の数で紹介しています。

まとめ|つくりを知ると、季節の注意がつながる

つくり。 犬の指の肉球は、厚い表皮と脂肪のクッション。表面は円すい形の突起で、猫はなめらか。

夏。 気温がとても高いときは、熱いアスファルトに長くいさせない。敏感な肉球はやけどすることがある(ASPCA)。

冬。 塩や薬剤をまいた道では、外に出る前に保護剤を、散歩のあとは足洗いを(ASPCA)。

肉球は、散歩のとき、いちばん地面に近いところにあります。いつもと違うと感じたら、動物病院に相談してください。


本記事は参考情報です。犬の体や健康についての診断・助言ではありません。気になることがあるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。 教科書の章(Hargis と Myers)・MSD獣医マニュアル・ASPCAの記述は、2026年10月2日に確認したものです。

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4.0kg3.0kg2.0kg1.0kg0.0kg3.2kg8月3.3kg9月3.4kg10月
トイ・プードルのココ

画面はイメージです(架空の子の見本)。

出典・参考

この記事について

内容確認日: 2026-10-02(最後に出典を確かめ直した日。章ごとの確認日は本文と出典の欄のとおりです)

本記事は一般的な参考情報であり、獣医療行為やその代替ではありません。うちの子の体調で気になることがあるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。