血統書のきほん

猫の血統書の見方|CFA・TICA等5団体ガイド

内容確認日 2026-09-01うちのこ家系図 読みもの

猫の血統書を確認する飼い主。犬と違い複数の団体が発行している
目次
  1. 1猫の血統書とは?犬との違い
  2. 2発行5団体の見分け方
  3. 3項目別の見方
  4. 4赤字・色文字の意味
  5. 5猫の血統書で名義変更は必要?(犬との違い)
  6. 6猫の血統書も家系図にできる
  7. 7よくある質問
  8. 8まとめ|猫の血統書は、団体名の確認から

猫の血統書を手にしたけれど、聞いたことのないアルファベットの団体名が書かれていて戸惑った——そんな方は少なくありません。実は猫の血統書は、犬のJKCのような単一の主要団体があるわけではなく、複数の団体が並行して発行しています。

先に結論です。

  • 猫の血統書を発行している主な団体は、国内3団体(ZCC・ICC・JCC)と国際団体2団体(TICA・CFA)の5団体
  • 記載項目は犬の血統書と似ているが、キャッテリー名(猫舎号)や赤字表記など独自のルールがある
  • 名義変更は、犬ほど厳格に必須とされていない団体が多い

この記事では、5団体の見分け方から、項目別の見方、赤字表記の意味、名義変更の要否まで解説します。血統書そのものの意味は血統書とは?何がわかる・本当に必要か解説(犬猫共通の考え方)もあわせてどうぞ。

猫の血統書とは?犬との違い

要点: 純血種の家系を証明する書類という点は犬と同じです。違うのは、発行団体の数と、名義変更の位置づけです。

猫の血統書も、犬の血統書と同じく、両親猫・祖父母猫の家系を証明する書類です。ただし大きく違う点が2つあります。

  1. 発行団体が複数ある: 犬はJKCが圧倒的多数派ですが、猫は国内外あわせて主要5団体が並行して活動しています
  2. 名義変更の位置づけが緩やか: ペットとして飼うだけなら、必須とされていない団体が多くあります

この2点を押さえておくと、猫の血統書に書かれた情報がぐっと読みやすくなります。

発行5団体の見分け方

要点: 主な発行団体は、国内3団体(ZCC・ICC・JCC)と国際団体2団体(TICA・CFA)。まずは血統書に記載された団体名を確認しましょう。

猫の血統書を発行している主な団体は、次の5つです。

分類団体名
国内団体ZCC(全国キャットクラブ)、ICC(インターナショナルキャットクラブ)、JCC(ジャパンキャットクラブ)
国際団体TICA(The International Cat Association)、CFA(Cat Fanciers' Association)

TICA・CFAはもともとアメリカで設立された国際団体で、日本国内では加盟クラブを通じて登録・発行の窓口が用意されています。国内3団体は、それぞれ独自に活動してきた歴史を持つ団体です。

団体によって血統書の書式やロゴが異なります。「どこの団体の血統書かわからない」というときは、まず血統書に印字された団体名やロゴを確認するのが、いちばん確実な方法です。

項目別の見方

要点: 猫名(キャッテリーネーム込み)、登録番号、3代祖まで、記載される情報は犬と似ています。

キャッテリーネームとは

血統書の猫名には、キャッテリーネーム(猫舎号)が組み合わさっていることがほとんどです。キャッテリーネームは、繁殖者が一胎子登録を行う際に必要になる、いわば「猫の苗字」にあたる登録名です(ZCC公式サイト・確認日 2026-09-01)。

団体によってルールが異なり、たとえばCFAでは、キャッテリー名は英字大文字12文字以内で、人名や貴族の称号、猫種名は登録できないという規定があります(CFA Japan Region公式サイト・確認日 2026-09-01)。同じ猫舎でも、登録する団体によって表記が変わることがある点は覚えておくとよいでしょう。

登録番号・3代祖・毛色欄

登録番号は、その猫を一意に示す識別子です。血統書には、猫名・猫種・毛色・目の色・性別・生年月日に加えて、両親猫・祖先猫(3代祖)、繁殖者・所有者の情報が記載されます。団体によっては、登録の過程で「仮登録証」が発行され、その後に正式な登録証が届く流れを採っているところもあります。

毛色欄には、日本語の柄の名前ではなく、団体ごとに定められたアルファベットの略号で毛色・柄が記載されていることがあります。キジトラ・サバトラ・三毛など、柄の名前そのものの由来や遺伝子座の全体像は猫の柄・模様の種類図鑑|名前の由来と毛色遺伝のしくみで詳しく解説していますので、血統書の略号と照らし合わせる際にあわせてご覧ください。

3代祖のたどり方の基本的な考え方は犬と同じです。詳しくはJKC血統書の見方|番号・3代祖・毛色コードの3代祖の章も参考になります。

赤字・色文字の意味

要点: 赤字(色文字)は、キャットショーでチャンピオン等の称号を得た猫であることを示す表記です。

猫の血統書を見ていると、名前の一部が赤字で書かれていることがあります。これは、キャットショーで所定の成績を収め、チャンピオンなどの称号を登録した猫であることを示す表記です。称号を登録した猫の名前は赤文字になり、獲得した称号の種類が追記されます(ZCC公式サイト・確認日 2026-09-01)。「CH」はチャンピオン、「GCH」はグランドチャンピオンを示すのが一般的です。

犬のCH表記と同じく、赤字表記は外見や成績の評価であり、健康状態を保証するものではありません。

猫の血統書で名義変更は必要?(犬との違い)

要点: 猫の名義変更は、多くの団体で「必須ではないが推奨」という位置づけです。犬ほど厳格ではありません。

ZCCは公式サイトで、名義変更について次のように案内しています。

名義変更は必須ではありませんが、強く推奨されています。血統証明書を無くしてしまって再発行をする時や、猫ちゃんが大人になって子猫を繁殖する時に、スムーズに血統証明書を作成できない可能性があります。 (出典: ZCC「よくある質問」・確認日 2026-09-01)

つまり、ペットとして暮らすだけなら名義変更をしなくても大きな支障はありませんが、将来の再発行や繁殖を考えるなら、済ませておいたほうがスムーズという位置づけです。この点は、再発行やショー出陳で名義変更がより重視される犬の血統書(名義変更のやり方)との違いといえます。ただし団体によって規定が異なるため、正確な扱いは血統書に記載された発行団体に確認してください。

亡くなったあとの血統書の扱いについては、猫と犬で確認できる内容に差があります。猫が亡くなったときの手続きと血統書|届出・マイクロチップ・記録で、団体ごとに確認できた範囲を整理しています。

猫の血統書も家系図にできる

要点: 猫の血統書も、犬と同じように写真から読み取って、内容を確かめながら家系図にできます。

猫の血統書に書かれた3代祖の情報も、そのまま眺めるだけではもったいない情報です。うちのこ家系図は犬も猫も対応しています。血統書をスマホで撮ると読み取り結果が表示されますが、猫の血統書は団体ごとの書式の差が大きいぶん、表示と紙面を見比べて直してから保存してください。無料・登録不要で試せます。

よくある質問

Q. ペットショップで購入した猫にも血統書はありますか?

血統書付きとして販売されている場合は発行されます。ただし発行団体や到着時期は繁殖者・販売元によって異なるため、契約時の書類を確認するか、お迎え元に確認してみてください。

Q. 血統書がない猫(保護猫・ミックスの猫)の記録は、どう残せますか?

血統書がない猫でも、わかっている情報から記録を残す方法があります。犬の場合の考え方ですが、血統書がなくても家系図は作れる|保護犬も対応で紹介している方法は、猫にも応用できます。

Q. 団体をまたいで登録することはできますか?

団体間の登録・移行の可否は、それぞれの団体の規定によって異なります。詳しくは各団体に直接確認してください。

まとめ|猫の血統書は、団体名の確認から

  • 猫の血統書を発行している主な団体は、国内3団体(ZCC・ICC・JCC)と国際2団体(TICA・CFA)の5団体
  • キャッテリーネーム(猫舎号)は繁殖者の登録名。団体ごとにルールが異なる
  • 赤字表記はキャットショーでの称号を示す
  • 名義変更は、犬ほど厳格には求められていない団体が多い

まずは手元の血統書に書かれた団体名を確認するところから始めてみてください。団体がわかれば、そのあとの読み方はぐっとスムーズになります。

出典・参考

この記事について

内容確認日: 2026-09-01(この日時点の一次情報にもとづいています)

本記事は2026年9月1日時点の各団体公式サイトの情報に基づく参考情報です。書式・制度は変更される場合があります。最新情報は各発行団体の公式サイトをご確認ください。

本記事は一般的な参考情報であり、獣医療行為やその代替ではありません。うちの子の体調で気になることがあるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。