血統書のきほん 更新

血統書がなくても家系図は作れる|保護犬も対応

うちのこ家系図 編集部・更新 ・内容確認日 2026-09-05

うちの子の家系図を撮ってはじめる
血統書がない子の記録をスマホで残す飼い主。血統書の有無にかかわらず家系の記録は残せる
目次
  1. 1血統書がなくても、この子の記録は残せる
  2. 2血統書が発行されないのはどんな子?
  3. 3わかっている情報から家系図を作る
  4. 4保護犬・迷い犬の「わからない過去」との向き合い方
  5. 5ミックスの子のルーツをDNAで調べる方法
  6. 6「実家」の記録も残せる
  7. 7よくある質問
  8. 8まとめ|血統書の有無より、記録を残すこと

「うちの子はミックスだから」「保護犬だから」——血統書がないと、この子の家系や記録を残す方法がないと思っていませんか。

先に結論です。

  • 血統書がなくても、この子の記録は残せる
  • ミックス犬・未登録の子・保護犬に血統書が発行されないのは、仕組み上の理由であって、この子の価値とは関係ない
  • わかっている情報から書き始めて、あとから書き足していく方法がある

この記事では、血統書が発行されない子の理由と、それでも記録を残す具体的な方法を解説します。

血統書がなくても、この子の記録は残せる

テーブルでアルバムに写真を貼る女性と、テーブルの縁にあごを乗せて見ている雑種犬

血統書は「純血種であることと家系を証明する書類」です(血統書とは?で詳しく解説しています)。裏を返せば、血統書はあくまで書類の話であって、この子自身の価値を決めるものではありません。

血統書があってもなくても、その子が歩んできた時間や、これから作っていく記録の重みは変わりません。血統書がない子の記録の残し方を、ここから順番に見ていきましょう。

血統書が発行されないのはどんな子?

青空の下、住宅の庭先の芝生でロープのおもちゃを引っ張り合うトイ・プードルと雑種犬。奥でしゃがんで笑って見ている女性

要点: 血統書は「登録された同一犬種の父母から生まれた子」に発行される書類です。この条件に当てはまらない子には発行されません。

JKC(ジャパンケネルクラブ)は、血統証明書について公式サイトで次のように説明しています。

血統証明書とは、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)に血統登録された父母犬から生まれた子犬に対して発行されるもので、人間に例えると「出生届」にあたる記録です。 (出典: JKC「血統証明書について」・確認日 2026-09-05)

「父母がJKCに登録されていること」に加えて、「その父母が同じ犬種であること」も条件になります。これは血統証明書を発行する手続きの側に書かれていて、JKCは一胎子登録申請について「同一犬種の登録犬の交配によって生まれた子犬の犬籍登録を行い、血統証明書を発行する申請です」と説明しています(確認日 2026-09-05)。

逆の側から見ると、この条件は次のようにも説明されています。JKCは「ティーカッププードル」「豆柴」という呼び名についての解説の中で、そうした呼び名で扱われた子犬であっても、両親がそれぞれ同じ犬種(プードル同士、柴同士)の血統証明書を持っていれば血統証明書は発行され、その場合は両親と同じ犬種名が記載されるはずだ、と述べています(確認日 2026-09-05)。呼び名がどうであれ、判断されているのは「両親が同じ犬種として登録されているか」だということです。

この条件から外れる子には、血統書が発行されません。具体的には、次のようなケースがあります。

  • ミックス犬: 異なる犬種を親に持つ子。両親のどちらか、または両方が純血種でも、犬種が異なれば発行対象外です
  • 未登録の子: 親犬種は純血種でも、繁殖者が登録・申請をしていない場合
  • 保護犬・迷い犬: 出自の情報自体がわからない、あるいは記録が引き継がれていない場合

いずれも、血統書が「ない」だけであって、その子に何か問題があるということではありません。

わかっている情報から家系図を作る

机でノートに書き込む男性と、その膝にあごを乗せる黒い雑種犬

要点: 血統書がなくても、わかっている情報だけで家系図は始められます。あとから書き足していけば大丈夫です。

血統書がない場合の家系図づくりは、「全部揃ってから始める」のではなく、「わかる範囲から始めて育てていく」ものだと考えてください。

たとえば、次のような情報があれば十分に始められます。

  • 両親の犬種がわかるなら、「父: トイプードル × 母: チワワ」のように犬種で枠を埋める
  • お迎え元(ブリーダー・ペットショップ・保護団体など)の情報
  • お迎えした日や、わかる範囲での誕生日
  • ミックスの場合、見た目や聞いている情報からの犬種の見当

うちのこ家系図には、血統書がない子でも登録できるモードがあります。わかっている情報だけを入力して、あとから情報が増えたときに書き足していく使い方ができます。無料・登録不要で試せます。

保護犬・迷い犬の「わからない過去」との向き合い方

青空の下、家の玄関前の階段に座る女性に体を寄せる年配の雑種犬

要点: わからないことは、無理に埋めなくて大丈夫です。わかる範囲・今日からの記録を積み重ねていく方針で十分です。

保護犬や迷い犬として迎えた場合、生まれた場所や両親の情報がまったくわからないことも珍しくありません。それは、決して珍しいことでも、恥じることでもありません。

わからない過去を無理に想像したり、埋めようとしたりする必要はありません。大切なのは、わかる範囲の情報を記録しておくことと、今日からの時間を積み重ねていくことです。保護団体から聞いた断片的な情報だけでも、記録の出発点としては十分です。

ミックスの子のルーツをDNAで調べる方法

要点: 「うちの子、何犬だろう」が気になる場合は、DNA検査でルーツを調べる方法もあります。

見た目だけでは判断がつきにくいミックスの子について、「何犬の血が入っているのか」を気にする飼い主さんも多いはずです。近年は、口腔スワブなどで手軽に調べられるDNA検査サービスもあります。

検査の流れやサービスの選び方については、ミックス犬のDNA検査|犬種鑑定の調べ方で詳しく解説しています。

「実家」の記録も残せる

屋外の譲渡会で、スタッフから雑種犬のリードを受け取る夫婦

要点: 血統書がなくても、お迎え元や誕生日の記録は「うちの子の実家」の情報として残せます。

血統書がない子でも、お迎え元(ブリーダー・ショップ・保護団体)や、お迎えした日の記録は、その子にとって大切な「実家」の情報です。血統書に載る家系の情報とはまた別に、この子がどこからやってきたかという記録も、残しておく価値があります。

うちのこ家系図では、こうした「実家」の記録も残せます。同じ実家(お迎え元)の子が登録されたら、お知らせが届く見守り機能もあります。急いで何かを見つけようとしなくても、記録を置いておくだけで、その先の入り口になります。

よくある質問

Q. 雑種でも、血統書のような登録はできますか?

血統書そのものは発行されませんが、うちのこ家系図には、血統書がなくても登録できます。犬種の記載も「ミックス」「わからない」といった形で残せます。

Q. 両親が同じ犬種なら、血統書は必ず発行されるのですか?

「両親が同じ犬種であること」は条件のひとつですが、それだけでは足りません。JKCの説明では、血統証明書は「血統登録された父母犬から生まれた子犬」に発行されるもので、父母がそれぞれJKCに登録されていることが前提になります(確認日 2026-09-05)。そのうえで、繁殖者が一胎子登録申請を行う必要があります。両親が純血種であっても、登録や申請がされていなければ血統書は手元に来ません。

Q. 後から血統書や出自の情報が見つかったら、途中から追加できますか?

はい、できます。あとから血統書が見つかった場合や、お迎え元から追加の情報を聞けた場合は、その都度、記録に書き足していけます。

Q. 保護団体から聞いた情報がとても少ないのですが、それでも登録する意味はありますか?

意味はあります。今わかっている情報がどれだけ少なくても、記録の出発点として残しておけば、この先この子と暮らす中で情報が増えたときに、そこへ書き足していけます。

まとめ|血統書の有無より、記録を残すこと

  • 血統書は「血統登録された父母犬から生まれた子犬」に発行される書類。父母が同一犬種として登録されていることが前提になる
  • ミックス・未登録・保護犬には発行されないが、それとこの子の価値は関係ない
  • わかっている情報から書き始めて、あとから育てていける
  • お迎え元や誕生日の「実家」の記録も、血統書とは別に残せる

どんなお迎えでも、この子の記録は残せます。まずは、今わかっていることをひとつ書いてみてください。

家系図と親戚

レオ

ココの父

ミント

ココの母

トイ・プードルのココ

ココ

ゆき さん

お父さんが同じ

トイ・プードルのショコラ発見済

ショコラ

まめ さん

親戚が登録されたら、お知らせ

画面はイメージです(架空の子の見本)。

出典・参考

この記事について

内容確認日: 2026-09-05(最後に出典を確かめ直した日。章ごとの確認日は本文と出典の欄のとおりです)

本記事は2026年9月5日時点のJKC公式サイトの情報に基づく参考情報です。健康や遺伝に関わる判断は、必ず獣医師にご相談ください。

本記事は一般的な参考情報であり、獣医療行為やその代替ではありません。うちの子の体調で気になることがあるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。