犬種と健康 更新

ヨークシャーテリアの性格と特徴|毛色が変わる犬種

うちのこ家系図 編集部・更新 ・内容確認日 2026-09-02

うちの子の家系図を撮ってはじめる
ヨークシャーテリアの性格と特徴。子犬から成犬にかけて毛色が変わっていく犬種
目次
  1. 1ヨークシャーテリアはどんな犬か
  2. 2歴史|ネズミ捕りの工場犬から「動く宝石」へ
  3. 3性格の傾向|テリア気質と小さな体
  4. 4毛色の変化|子犬から成犬へ
  5. 5体つきとお手入れ|フルコートかカットか
  6. 6暮らし方の基本
  7. 7健康面で知っておきたいこと
  8. 8ヨーキー系ミックスについて
  9. 9よくある質問
  10. 10まとめ|ヨークシャーテリアを知ることは、変わりゆく毛色を楽しむこと

「動く宝石」と称されることもあるヨークシャーテリア(以下「ヨーキー」とも略記します)。艶やかな長い被毛が印象的なこの犬種は、実は子犬の頃と成犬になってからとで、毛色がまったく違って見えることがあります。生まれたときは黒っぽかった毛が、いつの間にかシルバーがかった青色へ——この変化の仕組みを知らないと戸惑うかもしれません。

先に結論をまとめます。

  • ヨークシャーテリアはイギリス原産で、1850年代に鉱山や工場のネズミ捕りとして活躍していたとされる犬種
  • 性格は「用心深く、利口なトイ・テリア」とされ、テリアらしい勇敢さも持ち合わせる
  • 毛色は子犬期の黒っぽい配色から、成犬になるまでにダーク・スチール・ブルー&タンへと変化していく

この記事では、犬種そのものの成り立ち・性格の傾向・毛色が変化していく仕組みを、JKC(ジャパンケネルクラブ)とAKC(アメリカン・ケネル・クラブ)の公式情報をもとに整理しました。報告が多いとされる病気と家系での備えは、遺伝病の記事に分けて解説しています。

ヨークシャーテリアはどんな犬か

ソファの肘掛けにちょこんと乗るヨークシャーテリア。隣のクッションより小さい

要点: イギリス原産、用途は「コンパニオン・ドッグ」とされる犬種です。JKCの犬種標準には体重3.2kgまでという規定がありますが、体高の数値規定は確認できていません。

JKCの犬種紹介によると、原産国はイギリスで、用途は「コンパニオン・ドッグ」とされています。体重は「3.2kgまで」と定められていますが、私たちが確認できた範囲では、体高についての数値記載はページ内に見当たりませんでした(確認日 2026-09-02)。参考までに、AKCの公式犬種標準では体重の上限が「seven pounds(約3.2kg)」とされており、JKCの数値とおおむね一致しています(確認日 2026-09-02)。

歴史|ネズミ捕りの工場犬から「動く宝石」へ

ガレージの段ボールのそばで立ち止まり、床の匂いを嗅ぐヨークシャー・テリアと、奥で工具箱を開ける男性

要点: 1850年代のイギリスで、ネズミ捕りの実用犬として生まれ、その後トイ・テリアとして愛される存在になったとされる犬種です。

JKCの解説によると、「ヨークシャー・テリアはエアデール・テリアと同じ場所で生まれた犬種で、1850年代頃に初めて見られた」とされています。「ヨークシャー・テリアの背景には古いブラック・アンド・タン・テリアが存在し、マルチーズやスカイ・テリアのような他の犬種も交えて作出された」といい、現在の犬種名は1870年に承認されました。狩猟本能を含め、この犬種のテリアのような性質から、「家の中では玩具、庭ではげっ歯動物のようである」とも表現されています(JKC・同ページ)。

もともとは鉱山や紡績工場でネズミを捕る実用犬として活躍していたとされる犬が、艶やかな長い被毛と小さな体を評価されて、コンパニオン・ドッグとして家庭に迎えられるようになった——それが、この犬種のたどってきた道のりのようです。

性格の傾向|テリア気質と小さな体

女の子が持つロープのおもちゃを全身で引っ張るヨークシャーテリア

要点: JKCの犬種紹介では「用心深く、利口なトイ・テリアである。気質は安定しており、勇敢である。」とされていますが、これは犬種全体の傾向であり断定ではありません。

「ヨークシャーテリアは小さいですがテリア気質と聞きます。どんな性格の傾向がありますか」——気になるところかもしれません。

JKCの犬種紹介では、性格について「用心深く、利口なトイ・テリアである。気質は安定しており、勇敢である。」と説明されています(JKC・同ページ)。体は小さくても、もともとネズミを追いかけていたテリア種としての気質を受け継いでおり、物おじしない勇敢さや、好奇心旺盛な一面を見せる子が多いといわれます。

一方で、利口で学習能力が高いとされる面もあり、しつけに前向きに取り組みやすい犬種だと語られることもあります。同じ両親から生まれた兄弟でも、警戒心の強さや人懐こさには差が出ることがあり、犬種の傾向はあくまで参考として受け止めるのが現実的です。

毛色の変化|子犬から成犬へ

黒っぽい毛色の子犬と、スチールブルー&タンに変わった成犬のヨークシャーテリアが並んで座る

要点: 毛色は、子犬期は黒みが強い配色で生まれ、成長とともに特徴的なダーク・スチール・ブルー&タンへと変化していきます。

「ヨーキーは毛色が生涯で何度も変わると聞きました。どのように変わっていくのでしょうか」——この疑問に、公式犬種標準の記述をもとにお答えします。

AKC(アメリカン・ケネル・クラブ)の公式犬種標準(2007年7月10日承認)では、毛色について次のように定められています。「子犬は黒とタンの配色で生まれ、通常は体の色が濃く、成熟するまではタンの毛に黒い毛が混じって見える。体の毛色と、頭・脚のタンの豊かさは、成犬において特に重視される」(原文: "Puppies are born black and tan and are normally darker in body color, showing an intermingling of black hair in the tan until they are matured."・AKC標準・前掲)。

JKCの犬種標準でも、成犬の毛色について「ダーク・スチール・ブルー(シルバー・ブルーではない)はオクシパットから尾の付け根まであり、フォーン、ブロンズ又はダークな毛と混ざることは決してない。胸の毛色は鮮やかな光沢のあるタンである。タンの毛は中間よりも根元の部分が濃く、毛先に行くに従い、明るめの色調となる」と説明されています(JKC・同ページ)。つまり、生まれたときの黒っぽい毛色がそのまま続くのではなく、成長とともに黒みが抜けて、あの特徴的なブルー系の色調に近づいていくのが、この犬種の毛色の仕組みだということです。

なお、この変化がいつごろ落ち着くのかについて、私たちが確認できた公式犬種標準(JKC・AKC)には期間の定めがなく、確認できた一次資料の範囲では具体的な目安を示せませんでした。変化のスピードや落ち着く時期には個体差があるものと受け止めてください。

「子犬のときと毛色が全然違う」というのは、この犬種ではむしろよくあることです。がっかりする変化ではなく、その子だけの成長の記録として、写真に残しておくと後から見返す楽しみになります。

毛色を決める遺伝子の一般的な仕組みについては犬の毛色はどう決まる?遺伝のしくみをやさしく図解でも解説していますので、興味のある方はあわせてご覧ください。

体つきとお手入れ|フルコートかカットか

青いスツールの上に並んで座る、長いフルコートのヨークシャー・テリアと短くカットしたヨークシャー・テリア。後ろで見守る女性

要点: 被毛は、長く真っ直ぐに垂れるのが特徴です。フルコートを維持するか、お手入れしやすいカットにするかは、暮らしに合わせて選ばれています。

JKCの犬種標準では、被毛について「長い被毛で、左右に均等に真っ直ぐ垂れる。分け目は鼻から尾先まで伸びている」と説明されています(JKC・同ページ)。ドッグショーで見られるような床まで届く長さのフルコートを維持するには、日々のブラッシングと定期的なトリミングが欠かせません。

一方で、家庭で暮らすヨーキーの多くは、お手入れのしやすさを考えて短めのカットを選んでいます。どちらのスタイルにするかは、飼い主の生活スタイルや、その子の被毛の状態に合わせて決めていくとよいでしょう。体格は小さく、体重の犬種標準はすでに述べたとおり3.2kgまでとされていますが、実際の体格には個体差があります。月齢別の詳しい体重推移・成長曲線は体重推移と成長曲線の記事(月齢別の目安と記録)で解説していますので、日々の記録とあわせてご覧ください。

暮らし方の基本

住宅街の道をリードをつけて歩くヨークシャーテリアと、カーディガン姿の女性

要点: 好奇心旺盛でテリア気質を持つ犬種のため、安全に配慮した室内環境と、適度な刺激のある遊びが暮らしの基本になります。

ヨーキーは好奇心が強く、活発に動き回る個体が多いとされます。小さな体ながら運動欲求はしっかりあるため、室内での遊びに加えて、無理のない範囲での散歩も取り入れるとよいでしょう。テリア気質から、小さな物音や動くものに反応しやすい一面もあり、誤飲や転落など、身の回りの安全に配慮した環境づくりも大切です。

長い被毛を持つ犬種のため、暑い季節は蒸れによる皮膚トラブルにも気を配りたいところです。

健康面で知っておきたいこと

要点: この犬種で報告が多いとされる病気については、専門記事で詳しく解説しています。

気管や肝臓の血管など、体の内側の生まれつきの体質が関わるとされる病気が、この犬種ではいくつか報告されています。それぞれの内容と、両親犬・兄弟犬の情報を家系図に残して備える方法はヨークシャーテリアの遺伝病(気管・肝臓の血管・骨)の表にまとめていますので、あわせてご覧ください。

気になる症状がある場合は、自己判断せず獣医師にご相談ください。

ヨーキー系ミックスについて

要点: 片方の親がこの犬種のミックス犬に「ヨープー」「ヨーチー」があります。

トイプードルとの組み合わせが「ヨープー」です。テリア気質とプードル気質のどちらが濃く出るか、両親ともに毛色が変わり得る組み合わせでどう変化するかは、ヨープーとは?性格・大きさ・毛色の変化と両親の健康で紹介しています。

チワワとの組み合わせが「ヨーチー」です。こちらも成長とともに毛色が変わることがあり、両親系統に共通する体質の話も含めてヨーチーの記事(サイズ・毛色の変化と両親系統の健康)で紹介しています。

よくある質問

Q. 子犬のときの毛色から、成犬時の色を正確に予測できますか?

犬種標準としては「子犬は黒とタンの配色で生まれ、通常は体の色が濃く、成熟するまではタンの毛に黒い毛が混じって見える」とされていますが、変化の具体的なスピードや最終的な色合いの濃淡には個体差があります。正確な予測というより、成長を見守りながら変化を楽しむものと捉えるとよいでしょう。

Q. 毛色の変化は病気のサインですか?

いいえ、この犬種で毛色が変化すること自体は、犬種標準にも記載されている自然な特徴です。ただし、部分的な脱毛や皮膚の異常をともなう変化が見られる場合は、自己判断せず獣医師にご相談ください。

Q. ヨークシャーテリアの体高はどのくらいですか?

私たちが確認できたJKCの犬種標準には、体重3.2kgまでという規定はありましたが、体高の数値記載は見当たりませんでした。体格は個体差が大きく、月齢ごとの体重推移は体重推移と成長曲線の記事で日々の記録とともに見ていくのが確実です。

まとめ|ヨークシャーテリアを知ることは、変わりゆく毛色を楽しむこと

  • イギリス原産、1850年代にネズミ捕りとして生まれたとされる犬種
  • 性格は「用心深く利口なトイ・テリア」という犬種の傾向はあるが、個体差もある
  • 毛色は子犬期の黒っぽい配色から、成犬までにダーク・スチール・ブルー&タンへ変化する
  • 病気の詳しい話はB-14へ、体重推移の詳しい話はB-31へ

毛色が変わっていく過程そのものが、この犬種ならではの成長記録になります。うちの子の変化を、家系図という形でも残してみませんか。


本記事は参考情報です。犬種の傾向は個体差があり、すべての子に当てはまるものではありません。健康に関する記述は診断・治療を目的とするものではなく、気になる症状は獣医師にご相談ください。 記事中のデータは2026年9月2日時点でJKC・AKC各公式サイトを確認したものです。

体重は、写真と一緒に 1 回で記録

4.0kg3.0kg2.0kg1.0kg0.0kg3.2kg8月3.3kg9月3.4kg10月
トイ・プードルのココ

画面はイメージです(架空の子の見本)。

出典・参考

この記事について

内容確認日: 2026-09-02(最後に出典を確かめ直した日。章ごとの確認日は本文と出典の欄のとおりです)

本記事は一般的な参考情報であり、獣医療行為やその代替ではありません。うちの子の体調で気になることがあるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。