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犬にヨーグルトは大丈夫?|無糖のプレーンを少し。乳糖と甘味料で選ぶ

うちのこ家系図 編集部・更新 ・内容確認日 2026-10-02

うちの子の家系図を撮ってはじめる
ダイニングのテーブルの小さな器のヨーグルトと、奥の窓辺で伏せるミニチュア・シュナウザー
目次
  1. 1結論|選ぶなら無糖のプレーンを少し。合わない犬もいる
  2. 2乳糖と、それを分解する酵素
  3. 3ヨーグルトの乳糖は100gで2.9g。牛乳より少ないが0ではない
  4. 4甘いヨーグルトは選ばない|砂糖と甘味料の表示を見る
  5. 5量|ごはんにかけても、おやつとして数える
  6. 6乳製品が原因に挙がった報告と、その読み方
  7. 7よくある質問
  8. 8まとめ|選ぶのは無糖のプレーン。量はおやつの枠の中で少し

ヨーグルトを犬にあげるなら、砂糖を加えていないプレーンを、少しだけ。合わない体質の犬もいる、というのが当サイトの考えです。

栃木県獣医師会の表では「与える量に注意」の欄にあり、ASPCA は、ペットに与えるのを避けたい人の食べ物として、牛乳と乳製品を挙げています。

結論|選ぶなら無糖のプレーンを少し。合わない犬もいる

サイドボードの上の、プレーンヨーグルトが少し入った陶器の小鉢

要点: 当サイトの判断は、選ぶなら砂糖を加えていない無糖のプレーンを少し、です。栃木県獣医師会の表は「与える量に注意」、ASPCA は牛乳と乳製品を避けたい側に入れています。

当サイトの考えは、選ぶなら、砂糖を加えていない無糖のプレーンを、少しだけ。ヨーグルトが体に合わない犬もいます。ここは出典のない、当サイトの判断です。

栃木県獣医師会の表では、ヨーグルトは、人間用の牛乳やチーズと、3行ひとまとめで扱われています。3行に共通して「与える量に注意」とされ、原因の欄には「危険ではないが」「体質によって発症」と書かれています。危ないとも、安心とも言い切っていない書き方です。

一方、ASPCA は、ペットに与えるのを避けたい人の食べ物の一覧に、牛乳と乳製品を入れています。ヨーグルトは乳製品の仲間なので、当サイトは、この一覧と同じ側の話として読みます。

ASPCAの同じ一覧には、玉ねぎ・にんにく・ねぎも入っています。食べてしまった時のことは、犬に玉ねぎはだめ?食べたら量で決めずに動物病院へ電話にまとめています。

どちらの資料も、手放しで与えてよいとは書いていません。ヨーグルトを犬に与えてよいと明記した資料は、確かめた範囲では見つかりませんでした。

乳糖と、それを分解する酵素

晴れた牧場の柵の向こうにいる乳牛

要点: ASPCA は、ペットは乳糖を分解する酵素を多くは持っていないので、牛乳や乳製品でおなかの調子をくずすことがある、と書いています。環境省の資料には、犬の乳は牛乳より乳糖が少ない、という記述があります。

環境省の資料は、犬が好きな食材の例に、チーズ、ミルク、ヨーグルトなどの乳製品を挙げています。好きなことと、体に合うかどうかは、別の話です。

合うかどうかの手がかりになるのが、乳糖です。乳糖は牛乳などの乳に入っている成分で、ラクターゼという酵素が分解します。

ASPCA は、ペットは、乳糖を分解するラクターゼを多くは持っていないので、牛乳やほかの乳製品で、おなかの調子をくずすことがある、と書いています。書かれているのは犬だけの話ではなく、ペットについてです。ヨーグルトを名指ししてもいません。

環境省の資料(2009年発行)は、犬の乳は牛乳に比べて、たんぱく質や脂肪が多く、乳糖などの炭水化物が少ないのが特徴、と書いています。同じ資料の図では、水分を除いた成分のうち、乳糖の割合は牛乳が40%、犬の乳が15%です。

これは、犬の乳そのものの成分の話です。成犬が乳糖をどれだけ消化できるかまでは、この資料に書かれていません。

ヨーグルトの乳糖は100gで2.9g。牛乳より少ないが0ではない

カフェのテーブルに並んだ、器のヨーグルトとグラスの牛乳

要点: 日本食品標準成分表で、無糖のヨーグルト(全脂無糖)の乳糖は、可食部100gあたり2.9gです。普通牛乳は4.4gなので、牛乳より少なく、0ではありません。

日本食品標準成分表(八訂)増補2023年で、ヨーグルト(全脂無糖)の乳糖は、可食部100gあたり2.9gです。

同じ表で、普通牛乳の乳糖は、100gあたり4.4gです。同じ基準で比べると、無糖のヨーグルトのほうが少なく、0にはなっていません。

成分表は、人の食品の値を載せた表です。犬のための値ではありません。乳糖が少ない理由も、この表には書かれていません。

少ないことを、犬の体に合う理由にはしません。この章で言えるのは、量の比べ方までです。

前の章の図の割合(水分を除いた成分のうちの%)とは、基準が違います。並べて比べることはしません。

甘いヨーグルトは選ばない|砂糖と甘味料の表示を見る

スーパーの冷蔵ケースの前で、無地の容器を手に取る手元

要点: 選ぶのは、砂糖を加えていないものです。成分表では、無糖のしょ糖は0g、砂糖を加えた脱脂加糖は6.5gです。砂糖不使用や低糖をうたう商品は、原材料の表示を見ます。

成分表で、全脂無糖のヨーグルトは、プレーンヨーグルトという別名でも呼ばれています。この記事の数字は、この全脂無糖の値です。

砂糖を加えたヨーグルトは、成分表では脱脂加糖で、普通ヨーグルトという別名があります。100gあたりのしょ糖(砂糖)は、全脂無糖が0g、脱脂加糖が6.5gです。

この6.5gは、成分表の脱脂加糖の値です。市販の加糖ヨーグルトが、すべてこの値とは限りません。果物入りやフレーバーつきの値は確かめていないので、数字は書きません。

砂糖を使わない商品については、別の注意があります。米国食品医薬品局(FDA)の獣医師は、とくに砂糖不使用や低糖をうたう製品は、原材料にキシリトールが入っていないか、表示で確かめるよう呼びかけています。

FDA の呼びかけは、製品一般についてです。FDA のページに、ヨーグルトの記述はありません。ヨーグルトにキシリトールが入っていると書いた資料も、確かめた範囲では見つかりませんでした。

そのうえで、甘さを控えたとうたうヨーグルトも、与える前に原材料の表示を見ます。これは当サイトの案内です。

量|ごはんにかけても、おやつとして数える

高さのある食器台の器の、ドライフードに少しだけかけたヨーグルト

要点: 無糖のプレーン(全脂無糖)は100gで56kcalです。WSAVA は、ごはんに加えて与える食べ物は、人の食べ物も含めておやつに入ると書いています。当サイトは、ごはんにかけたヨーグルトも、おやつとして数えます。

成分表で、ヨーグルト(全脂無糖)は、100gあたり56kcalです。

WSAVA(世界小動物獣医師会)の栄養委員会は、栄養がそろった食事(総合栄養食)に加えて与える食べ物は、すべておやつに入ると書いています。市販品でも、人の食べ物で手づくりしたものでも、同じです。

つまり、ごはんの上にヨーグルトをかけても、おやつです。これは、WSAVA の定義への当サイトの当てはめです。

WSAVA の資料の基準では、1日に食べるカロリーのうち、おやつに回せるのは10%未満です。ヨーグルトだけの枠ではなく、その日のおやつ全部の合計になります。

量の表と、決まった量の目安は、置きません。ヨーグルトは条件つきの食べ物で、この量まではよいと読める数字を示さないためです。

乳製品が原因に挙がった報告と、その読み方

動物病院の待合室で飼い主の足元に座るミニチュア・シュナウザー

要点: 皮膚に症状が出る食物の有害反応の犬297頭(選ばれた研究で、原因の食べ物が報告されたもの)のうち、乳製品は51頭(17%)でした。著者は結論の章で、この数字から本当の割合は見積もれない、と断っています。犬全体の数字ではありません。

数字の読み方を、先に書きます。

2016年の文献の評価(Mueller ら)は、結論の章で、集まった資料からは、原因になる食べ物の本当の割合を見積もることはできない、と断っています。調べられた動物の多くは、すべての食べ物ではなく、一部の食べ物でしか試されていないためです。対象は、選ばれた研究のうち、皮膚に症状が出る食物の有害反応で、原因の食べ物が少なくとも1つ報告された犬、297頭です。

その297頭のうち、乳製品が原因に挙がったのは51頭(17%)です。報告の多かった順では、牛肉の102頭(34%)に次ぐ2番目にあたります。この17%は、犬全体の割合ではありません。

皮膚に症状が出る食物の有害反応の犬の中で、それぞれの食べ物が原因になる本当の割合は、この数字より高いとみられる、と著者は書いています。

論文は、乳製品をまとめて数えています。ヨーグルトだけを分けてはいません。この数字から、ヨーグルトが合わない犬がどれだけいるかは言えません。

同じ文献の評価は、大豆の話として、大豆が合わない犬もいる(納豆の記事)でも紹介しています。

ヨーグルトを与えた日と量を書きとめておくと、気になることがあったときに動物病院で伝えやすくなります。診察で聞かれることを書きとめる健康手帳で、書く項目の考え方を紹介しています。

通院中の犬や、食事の指示が出ている犬は、まず、かかりつけの獣医師に聞いてください。

よくある質問

Q. 人間用のヨーグルトでもいいですか?

成分表の値は、人の食べ物としてのヨーグルトの値です。選ぶなら、砂糖を加えていない無糖のプレーンです。この記事の数字は、成分表でプレーンヨーグルトとも呼ばれる、全脂無糖の値です。

砂糖や甘味料が加えられていないかは、容器の原材料の表示で確かめてください。

Q. 牛乳やチーズはどうですか?

栃木県獣医師会の表では、牛乳(人間用)とチーズ(人間用)が、ヨーグルトと3行ひとまとめで扱われています。「与える量に注意」で、原因の欄が「危険ではないが」「体質によって発症」という、同じ書き方です。

ASPCA も、牛乳と乳製品を、避けたい食べ物の一覧に入れています。この記事では、牛乳やチーズの量や選び方は示しません。

Q. 果物入りや、いちご味のヨーグルトは?

果物入りやいちご味の商品は、成分の値を確かめていません。無糖のプレーンとは別のものとして、与える前に、原材料の表示で砂糖や甘味料を確かめます。

いちごそのものを与えるときの考え方は、生のいちごを与えるときの考え方で紹介しています。

まとめ|選ぶのは無糖のプレーン。量はおやつの枠の中で少し

ヨーグルトは、栃木県獣医師会の表で「与える量に注意」の欄にあります。ASPCA が避けたい食べ物の一覧に入れているのは、牛乳と乳製品です。当サイトは、ヨーグルトもこの一覧と同じ側の話として読みます。ヨーグルトを犬に与えてよいと明記した資料は、確かめた範囲では見つかりませんでした。

与えるなら、次の3つを守る、というのが当サイトの案内です。

  • 砂糖を加えていない、無糖のプレーンを選ぶ
  • 砂糖不使用や低糖とうたう商品は、原材料の表示を見る
  • ごはんにかけた分も、おやつ全体の1日の枠の中で数える

体に合わない犬もいます。獣医師に食事の指示を受けている犬は、その指示を優先してください。


本記事は参考情報です。犬の体や健康についての診断・助言ではありません。気になることがあるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。 栃木県獣医師会・ASPCA・環境省・日本食品標準成分表・FDA・Mueller ほか(2016)・WSAVA の記述は、2026年10月2日に確認したものです。

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画面はイメージです(架空の子の見本)。

出典・参考

この記事について

内容確認日: 2026-10-02(最後に出典を確かめ直した日。章ごとの確認日は本文と出典の欄のとおりです)

本記事は一般的な参考情報であり、獣医療行為やその代替ではありません。うちの子の体調で気になることがあるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。