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犬が血便をしたらどうする?色と様子の伝え方と受診の目安

公開 /更新 /2026 年 10 月時点の情報書いた人・確かめた人:うちのこ家系図 編集部

うちの子の家系図を撮ってはじめる
イラスト:明るいリビングで、ソファに座った飼い主が、足もとにいる中くらいの大きさの犬のそばで手帳に何かを書き留めている
目次
  1. 1犬の便に血が混じったらどうする?
  2. 2血の色と様子を、病院に伝わる言葉にする
  3. 3血便の原因として挙げられている病気
  4. 4便の記録シートの見本と撮り方
  5. 5病院へ行く目安
  6. 6よくある質問
  7. 7血便に気づいたら、便の写真と記録を持って相談しよう

犬の便に血が混じったら、写真を撮り、色と回数を書き留めて動物病院に相談します。

血の色や、ねばねばした物が混じっているかで、病院に伝える言葉が変わります。病院へ行く目安は、5つ目の章にまとめました。

犬の便に血が混じったらどうする?

まず、便の写真を撮り、色と様子を書き留めて、動物病院に相談します。進め方は次の4つです。

  1. 便の写真を撮る。色が分かるように、明るい所で撮ります。
  2. 色(赤い・黒い)、ねばねば、回数、形を書き留める。
  3. 吐いたか、元気か、食欲はあるか、食べた物も書く。
  4. 写真と記録を見せて、動物病院に相談する。

病院で聞かれそうなことを、先にノートに書いておくようなものです。

年齢、症状、今の食事、これまでの病気、ほかの犬との接触などを、正確に伝えます。獣医師の診察とあわせると、原因がわかることが多いとされています(MSD獣医マニュアル。米国・カナダでは Merck Veterinary Manual の名前)。

参考:『Introduction to Digestive Disorders of Dogs』(2026)リンク

血の色と様子を、病院に伝わる言葉にする

便の色・かたさ・回数が変わるのは、おなかの不調のしるしとされています(MSD獣医マニュアル)。様子は、色・ねばねば・回数・いきむ、の4つに分けると、言葉にしやすくなります。

便の様子と、病院に伝える言い方の例

便の様子病院に伝える言い方の例
赤い血が混じる。便の表面に付く「赤い血が混じっていた」
黒くてタールのよう「黒くてべたっとした便だった」
粘液(ねばねばした物)が混じる「ねばねばした物が付いていた」
何度も出そうとする。いきむ「何度もいきんで、少しずつ出た」
量やかたさ「水っぽい」「やわらかい」「形はある」

出典:MSD獣医マニュアル(下痢の見分けの表・大腸炎・消化器の病気の飼い主向けの頁)をもとに作成

食べ物の通り道を長い道にたとえると、小腸は前のほう、大腸は出口に近いほうです。

下痢の見分けの表では、赤い血は大腸からの下痢で、黒っぽい血(メレナ)は小腸からの下痢で見られることが多いとされています(MSD獣医マニュアル)。

黒いタールのような便は、胃や小腸からの出血のしるしのことがあります。排便のときにいきむのは、多くは直腸や肛門の炎症に関わるとされています(MSD獣医マニュアル)。

参考:『Differentiation of Small Intestinal from Large Intestinal Diarrhea』リンク・飼い主版『Introduction to Digestive Disorders of Dogs』(2026)リンク

血便の原因として挙げられている病気

血便は、熱が出たときの「熱」のようなものです。体の中で何かが起きている、という知らせです。熱の原因がいろいろあるように、血便の原因もいろいろです。

資料に挙がっている病気を、資料の順に並べます。

血便の原因として資料に挙がっている病気

病気の名前資料に書かれていること
大腸炎粘液・赤い血・しぶり(何度もいきむこと)を伴う下痢が、最も多い症状
急性出血性下痢症候群(出血性胃腸炎)それまで元気だった犬に、急に嘔吐と血の混じった下痢が始まる
パルボウイルス感染症命に関わることがあるウイルスの病気。子犬やワクチンを受けていない成犬に最も多い
細菌・寄生虫などによる胃腸炎急性出血性下痢症候群と見分ける病気として挙げられている
血が止まりにくくなる病気殺鼠剤(ネズミの薬)の中毒など
胃腸のひどい潰瘍急性出血性下痢症候群と見分ける病気として挙げられている
腸重積(腸が腸に入り込む)嘔吐・腹痛・少量の血の下痢が出ることがあり、若い犬に多い
腫瘍急性出血性下痢症候群と見分ける病気として挙げられている

出典:MSD獣医マニュアル(Colitis in Small Animals ほか4頁)

大腸炎は、多くの場合、きっかけがわかりません(MSD獣医マニュアル)。便の様子から、どの病気かを家で当てることはできません。診断は獣医師に任せます。

大腸炎で疑われている原因には、細菌、寄生虫、けが、腎臓の病気、アレルギーがあります。腸の中の食べ物や細菌への過剰な反応も関わるとされています(MSD獣医マニュアルの飼い主版)。

感染によらない消化器の病気の原因には、食べすぎ、質の悪い物や消化しにくい物を食べること、化学物質、異物を飲み込んで腸がつまること、けががあります(MSD獣医マニュアルの飼い主版)。

一方で、急性出血性下痢症候群(出血性胃腸炎)は、食事や環境、毎日の過ごし方に変わったことがなくても起こることがあります(MSD獣医マニュアルの飼い主版)。心当たりがあってもなくても、記録シートの「食べた物・誤食の心当たり」の欄に書いて伝えます。

急性出血性下痢症候群は、若い犬(中央値5歳)と、小型犬・超小型犬で多く報告されています(MSD獣医マニュアル)。ただし、性別や年齢を問わず起こりうるとされています(MSD獣医マニュアルの飼い主版)。

報告が多い犬種には、ヨークシャー・テリア、ミニチュア・ピンシャー、ミニチュア・シュナウザー、ミニチュア・プードル、マルチーズが挙げられています(MSD獣医マニュアル)。報告が多いという意味で、この犬種なら必ずなる、という意味ではありません。

急性出血性下痢症候群では、小型犬で、急に始まる量の多い血の混じった下痢が特徴で、ラズベリージャムのようと言われます。急性出血性下痢症候群は、うつる病気とは考えられていません(MSD獣医マニュアル)。

パルボウイルスから犬を守るワクチンは、犬に打つ中心のワクチン(コアワクチン)の一つです(WSAVA)。

あわせて読む:子犬のワクチンのスケジュール|法律で決まっているものと、そうでないもの・残しておく紙の話

参考:『Acute Hemorrhagic Diarrhea Syndrome in Dogs』(2025)リンク・飼い主版『Introduction to Digestive Disorders of Dogs』(2026)リンク・『Colitis in Small Animals』(2025)リンク・飼い主版『Disorders of the Stomach and Intestines in Dogs』(2026)リンク・WSAVA『2024 guidelines for the vaccination of dogs and cats』(JSAP 2024・p.4・p.11)リンク

便の記録シートの見本と撮り方

記録は、日付つきで、その場で書くと残しやすくなります。次の表は、そのまま写して使える見本です。例の言葉は、書き方の一例です。

便の記録シートの見本

書く項目書き方の例
日付・時刻10月24日 朝と夕方
回数朝に2回、夕方に1回
色赤い血が表面に付いていた/黒くてべたっとしていた
粘液ねばねばした物(ゼリーのような物)が付いていた
形・かたさ水っぽい/やわらかい/形はある
量1回の量は少ない
いきむ何度もいきんで、少しずつ出た
食べた物・誤食の心当たりいつもの食事だけ/ふだん食べない物を口にしたかもしれない
吐いたか・元気・食欲朝に1回吐いた。元気は少ない。食欲もない
ほかの犬との接触散歩で会った犬がいる
写真撮った(時刻)

出典:MSD獣医マニュアル(下痢の見分けの表・大腸炎・消化器の病気の飼い主向けの頁)の項目をもとに作成

色・ねばねば・回数・いきむ、の4つは、大腸と小腸の下痢を見分ける表が比べている項目です。大腸炎では、何度も便意があり、1回の量は少ないことが多いと書かれています(MSD獣医マニュアル)。

写真は、色や形を言葉だけで伝えるより、伝わりやすくなります。撮るときは、明るい所で、真上から撮ります。大きさが分かるように、定規などを近くに置くのもおすすめです。

あわせて読む:犬・猫の健康手帳とは|何を書く?紙とアプリの選び方

参考:『Colitis in Small Animals』(2025)リンク・『Differentiation of Small Intestinal from Large Intestinal Diarrhea』・飼い主版『Introduction to Digestive Disorders of Dogs』(2026)(リンクは前の章)

病院へ行く目安

次のようなときは、動物病院に相談します。

  • 黒いタールのような便が出た
  • 急に、量の多い血の混じった下痢が始まった
  • 血便といっしょに吐いた
  • 元気や食欲がない
  • おなかを痛がる
  • ぐったりしている
  • 子犬、またはワクチンが済んでいない犬

ひどい嘔吐と下痢は、脱水からショックにつながることがあります(MSD獣医マニュアル)。

家で原因を決めようとせず、写真と記録を持って、動物病院に相談します。

元気があって、血便が1回だけのとき

元気があって、血便が1回だけのときも、写真と記録を残して、動物病院に相談します。

急性出血性下痢症候群(出血性胃腸炎)のように、それまで元気だった犬に、急に嘔吐と血の混じった下痢が始まる病気もあります(MSD獣医マニュアルの飼い主版)。

大腸炎では、症状が出たり治まったりしながら、時間とともに悪くなる傾向があるとされています(MSD獣医マニュアルの飼い主版)。1回で止まったように見えても、そのあとの便の様子を、同じ記録シートに書き足していきます。

参考:飼い主版『Disorders of the Stomach and Intestines in Dogs』(2026)リンク・『Acute Hemorrhagic Diarrhea Syndrome in Dogs』(2025)・『Canine Parvovirus Infection』(2025)リンク・『Introduction to Digestive Disorders of Dogs』(2026)(そのほかのリンクは前の章)

よくある質問

犬が元気なら、血便は様子見していい?

元気があって1回だけでも、写真と記録を残して動物病院に相談します。それまで元気な犬に急に始まる病気もあります(MSD獣医マニュアルの飼い主版)。

ねばねばした物が混じる血便は?

粘液・赤い血・何度もいきむことを伴う下痢が、大腸炎で最も多い症状です。原因は家で当てず、記録して相談します(MSD獣医マニュアル)。

黒いタールのような便は?

胃や小腸からの出血のしるしのことがあります。病院へ行く目安の1つなので、写真を撮って動物病院に相談します(MSD獣医マニュアル)。

血便に気づいたら、便の写真と記録を持って相談しよう

便に血が混じっていたら、まず写真を撮り、色・回数・様子を書き留めましょう。そのうえで、写真と記録を見せて、動物病院に相談しましょう。

血便の原因を決めるのは、獣医師の仕事です。家では当てようとせず、見たことをそのまま伝えましょう。

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体重は、写真と一緒に 1 回で記録

4.0kg3.0kg2.0kg1.0kg0.0kg3.2kg8月3.3kg9月3.4kg10月
トイ・プードルのココ

画面はイメージです(架空の子の見本)。

出典・参考

この記事について

内容確認日: 2026-10-24。一般的な参考情報で、獣医療行為の代わりではありません。

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この記事を書いた人

うちのこ家系図 編集部

編集部の運営者は、実家がブリーダー(犬猫の繁殖)で、出産などの手伝いもしていました。元ペットショップ店長で、2026年9月時点で犬を3頭飼っています。

  • 血統書・犬猫の健康・暮らしの手続きを、公的機関や登録団体の資料にあたって書いています。
  • 記事の下書きと図の作成には AI を使っています。サイトの方針と出典の基準は運営者が決めています。照合は AI が行い、その結果を運営者が報告で確認しています。公開してよいかは、運営者が決めて承認した基準で判断します(書いたものとは別の AI の監査と機械の検査)。
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