猫のはなし

キャットショーとは|見に行く側の楽しみ方と、血統書の赤字(称号)のこと

内容確認日 2026-09-06うちのこ家系図 読みもの

キャットショーの見学の様子。審査の仕組みと血統書の赤字表記につながる称号の意味
目次
  1. 1キャットショーとはどんな場か
  2. 2団体ごとに仕組みが違う
  3. 3審査で見られること
  4. 4称号(CH・GCなど)と、血統書の赤字表記のこと
  5. 5見学するときに知っておくと楽しいこと
  6. 6家系でできること
  7. 7よくある質問
  8. 8まとめ|見に行く側にも開かれた場

血統書を見ていて、猫の名前の一部が赤い文字になっているのに気づいたことはないでしょうか。あれは、キャットショーで一定の成績を収めた猫に与えられる称号の印です。この記事では、その称号がどこで、どうやって生まれるのかを、実際に見に行く側の視点で確かめていきます。出陳の手続きではなく、「見に行く」ことに軸足を置いた内容です。

キャットショーとはどんな場か

白い布をかけた長机に並ぶ布飾りの展示ケージの中でくつろぐ長毛のシルバーの猫と、その前に置かれた空の折りたたみスツール

要点: CFA Japan Regionは、キャットショーを「ショールールを遵守しながら、猫種別に定められたスタンダード(基準)に基づき順位付けが行われる品評会」と説明しています。出陳者だけの場ではなく、一般の見学者も入場できる場として位置づけられています。

CFA Japan Regionは、キャットショーについて「ショールールを遵守しながら、猫種別に定められたスタンダード(基準)に基づき順位付けが行われる品評会です」と説明しています(CFA Japan Region「キャットショーの意義」)。同ページによれば、繁殖者(ブリーダー)は健康で社交的な性格を持ち、かつ基準により近い容姿の猫を目指しており、キャットショーはその成果が評価される場だとされています(同上)。

会場は一般の見学者にも開かれています。CFA Japan Regionは「CFAキャットショーの会場は一般の見学者も入場することができます」としたうえで、「出陳されている猫を観て、ブリーダーやオーナー(飼い主)と直接お話ができる機会でもあります」「珍しい猫種を見る事もできるでしょう」と紹介しています(いずれもCFAの案内文であり、当社が来場や交流を勧めているものではありません)。血統書の付いた猫を飼っていない方でも、猫について知る機会として来場が案内されています(同上)。

団体ごとに仕組みが違う

要点: 日本ではCFA Japan Regionのほか、全国キャットクラブ(ZCC)などがキャットショーを開催しています。クラスの分け方は団体によって細部が異なります。

日本国内でキャットショーを開催している団体には、米国に本部を置くCFA(The Cat Fanciers' Association)の日本地区であるCFA Japan Regionや、国内団体の一般社団法人全国キャットクラブ(ZCC)などがあります。

CFAの仕組みでは、生後8か月超の成猫が出場する「チャンピオンシップクラス」、生後4〜7か月の子猫が出場する「キツンクラス」、生後8か月超の避妊去勢済み成猫が出場する「プレミアシップクラス」、そして「ハウスホールドペットクラス」の4クラスがあるとされています(CFA Japan Region「キャットショーの意義」)。ハウスホールドペットクラスは「家庭猫」と説明されており、原文では「生後4ヶ月超の避妊去勢済猫でありCFA血統書の有無や猫種に関係なく出場出来るクラス」と定義されています(同上)。血統書の有無や猫種を問わないという点だけが取り上げられがちですが、生後4か月を超えていることと避妊・去勢が済んでいることは、この案内に明記された出場の条件です。特にハウスホールドペットクラスには決められたスタンダードがなく、「普段はお家の中でご家族の一員として自由に過ごしている猫ちゃん達が集り、健康状態、性格、そして美しさとコンディションによって審査される」和気あいあいとしたクラスだと紹介されています(同上)。

一方、ZCCの仕組みでは、生後2〜4か月未満の認定猫種が対象の「ベビークラス」、生後4〜8か月未満の認定猫種が対象の「キツンクラス」、生後8か月以上の認定猫種が対象の「チャンピオンシップ」、去勢・避妊済みの認定猫種が対象の「プレミアシップ」、そして認定猫種以外・ミックスなどが対象の「ハウスホールドペット」という5クラスの区分が案内されています(ZCC「キャットショー」)。ハウスホールドペット以外の4クラスは、いずれも「認定猫種」であることが区分の条件に含まれています(同上)。CFAには無い「ベビークラス」がある点が、団体ごとの違いとして目を引きます。

審査で見られること

会場の審査台の後ろで、短毛のキジトラの猫を両手で持ち上げて体のラインを見る女性の審査員と、手前の椅子に座る見学者たち

要点: 審査は複数のリング(審査エリア)で同時に行われ、1人の審査員が最初から最後まで担当します。審査は猫種ごとに定められた基準(スタンダード)に照らして行われます。

CFA Japan Regionの説明によれば、審査は「4〜10ヶ所のリングで同時に」行われ、それぞれのリングは長毛種・短毛種を合わせた「オールブリード」、短毛種のみの「ショートヘア・スペシャリティー」、長毛種のみの「ロングヘア・スペシャリティー」などに分かれます(CFA Japan Region「キャットショーの進行とリボンの意味」)。1つのリングは最初から最後まで1人の審査員が担当し、途中で交代することはないとされています(同上)。

ZCCの仕組みでも、猫種・毛色・性別で分けたグループでの1次審査、猫種(ディヴィジョン)で分けた2次審査、各クラス上位10頭によるファイナル審査という段階を踏むと案内されています(ZCC「キャットショー」)。どちらの団体でも、審査は個々の審査員の好みではなく、猫種ごとに定められた基準(スタンダード)にどれだけ近いかという観点で行われる仕組みです。

称号(CH・GCなど)と、血統書の赤字表記のこと

要点: CFAの仕組みでは、称号のない「オープン」から始まり、一定の成績で「チャンピオン」、さらに勝ち抜くと「グランドチャンピオン」に進みます。こうした称号が血統書に赤字(色文字)で記載される仕組みは、猫の血統書の見方で詳しく解説しています。

CFA Japan Regionの説明では、称号のない猫は「オープン」と呼ばれ、「チャンピオンの資格を保有していない、ノンタイトルの猫」を指すとされています。そこから「失格になることなくオープンで6リングを通過し、チャンピオン登録を済ませた猫」が「チャンピオン」、さらに「チャンピオン登録が済んでおり、200頭のチャンピオン及びオープンの猫に勝ち抜いて、グランドチャンピオンとして認められた猫」が「グランドチャンピオン」と呼ばれます(CFA Japan Region「キャットショーの進行とリボンの意味」)。避妊去勢済みの猫が出場するプレミアシップクラスでは、タイトル名がチャンピオンからプレミアに変わりますが、登録の考え方は同じだとされています(同上)。

こうした称号を得た猫の名前が血統書上でどう表記され、赤字(色文字)がどんな意味を持つのかについては、この記事では扱わず猫の血統書の見方にまとめています。

見学するときに知っておくと楽しいこと

要点: CFA Japan Regionは、会場で配られるカタログと照らし合わせながら見ると、猫の種類・性別・年齢・審査部門などの情報がわかると案内しています。見学には猫や出陳者への配慮を求めるマナーがあり、無断で猫に触れる・審査中のリングに立ち入るなどは禁止されています。

CFA Japan Regionは、見学の楽しみ方について「ショー会場で販売されているカタログと照らし合わせながらショーを見ていくだけでも、猫の種類、性別、年齢や審査部門などの情報が得られるでしょう」と案内しています(CFA Japan Region「キャットショーを見に行きたい・参加してみたい」)。同じ猫種でも、見慣れた毛色以外のバリエーションを持つ猫や、街中のペットショップでは見かけない猫種に出会えることも、見学の楽しみとして紹介されています(同上)。

一方で、見学には猫と出陳者への配慮を求めるマナーが定められています。CFA Japan Regionは「無断で猫に触ることは禁止されています」「控えケージは猫ちゃんの休憩場所です。無断でカバーを開けたり覗き込まないで下さい」「ジャッジが審査しているリング内は立ち入り禁止です」などのお約束を挙げ、「守っていただけない場合は見学をお断りする場合があります」としています(同上)。フラッシュなしでの撮影は可能ですが、猫に近づいての撮影やフラッシュの使用にはオーナーの許可が必要だとも案内されています(同上)。見学する際は、こうした各団体の案内に沿って楽しむのが確実です。会場で名前を見かける体格の規定が細かい小柄な猫種については、別の記事で扱っています。

家系でできること

ソファでスマートフォンの家系図の画面を見る女性と、そのももに寄り添って丸くなる長毛のクリーム色の猫

称号は、その猫がどんな評価を受けてきたかを示す、家系の記録の目印にもなります。両親猫や兄弟猫がどんな称号を持っているかがわかれば、うちの子の家系図を見返すときの手がかりが増えます。うちのこ家系図なら、血統書の有無にかかわらず、称号や毛色の情報を日付とともに書き残せます。血統書の赤字表記そのものの読み方は猫の血統書の見方で、家系図全体の考え方は猫の家系図の作り方でまとめています。

よくある質問

Q. 血統書がなくても見学できますか?

はい。CFA Japan Regionの案内では、キャットショーの会場には一般の見学者も入場でき、血統書付きの猫を飼っていない方でも見学が案内されています。なお、血統書の有無や猫種を問わないハウスホールドペットクラスに出場する場合は、生後4か月超で避妊・去勢が済んでいることが条件とされています。

Q. 会場で猫を撮影してもよいですか?

CFA Japan Regionの案内では、フラッシュなしでの撮影は可能とされています。ただし、猫に近づいての撮影やフラッシュを使用する場合は、猫のオーナーの許可が必要とされています。

Q. チャンピオンとグランドチャンピオンは何が違うのですか?

CFAの仕組みでは、称号のない「オープン」の猫が、失格になることなく一定数のリングを通過してチャンピオン登録を済ませると「チャンピオン」になり、さらに多くのチャンピオン・オープンの猫に勝ち抜くと「グランドチャンピオン」になるとされています。

まとめ|見に行く側にも開かれた場

  • CFA Japan Regionはキャットショーを「猫種別のスタンダードに基づき順位付けが行われる品評会」とし、一般の見学者も入場できる場としている
  • 日本にはCFA Japan RegionやZCCなど複数の団体があり、クラスの分け方には団体ごとの違いがある(ZCCには「ベビークラス」もある)。血統書や猫種を問わないハウスホールドペットクラスにも、生後4か月超・避妊去勢済みという条件がある
  • 審査は複数のリングで同時に行われ、猫種ごとの基準(スタンダード)に照らして行われる
  • 称号は「オープン→チャンピオン→グランドチャンピオン」と積み上がっていく仕組みで、血統書の赤字表記につながっている
  • 見学にはカタログを使う楽しみ方があり、猫への配慮を求めるマナー(無断で触らない・フラッシュは許可を得る等)が定められている

血統書に書かれた赤い文字の向こう側には、こうした審査の積み重ねがあります。一度、見学者として会場に足を運んでみるのも、うちの子の家系を知る手がかりになるかもしれません。


本記事は参考情報です。キャットショーの開催内容・ルールは団体や年度によって変更される場合があります。最新情報は各団体の公式サイトをご確認ください。 記事中のデータは2026年9月6日時点でCFA Japan Region公式サイト・ZCC公式サイトを確認したものです。

出典・参考

  • CFA Japan Region「キャットショーの意義」 (確認日 2026-09-06。Chrome系UAでHTTP 200を取得しHTMLをテキスト抽出のうえ逐語照合) https://cfajapan.org/about-cfa-cat-show/significance/
  • CFA Japan Region「キャットショーの進行とリボンの意味」 (確認日 2026-09-06。Chrome系UAでHTTP 200を取得しHTMLをテキスト抽出のうえ逐語照合) https://cfajapan.org/about-cfa-cat-show/rules-and-mechanics/
  • CFA Japan Region「キャットショーを見に行きたい・参加してみたい」 (確認日 2026-09-06。Chrome系UAでHTTP 200を取得しHTMLをテキスト抽出のうえ逐語照合。ショー見学のマナーの項を確認) https://cfajapan.org/about-cfa-cat-show/how-to-visit-how-to-entry/
  • 一般社団法人 全国キャットクラブ(ZCC)「キャットショー」 (確認日 2026-09-06。Chrome系UAでHTTP 200を取得しHTMLをテキスト抽出のうえ逐語照合。A-07が引用したZCCのページ〈よくある質問・猫の血統書〉とは別ページ) https://zcc.or.jp/catshow.php

この記事について

内容確認日: 2026-09-06(この日時点の一次情報にもとづいています)

本記事は一般的な参考情報であり、獣医療行為やその代替ではありません。うちの子の体調で気になることがあるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。