記録とくらし

犬が亡くなったときの手続き|血統書と家系の記録はどうする

内容確認日 2026-09-01うちのこ家系図 読みもの

首輪と血統書が並ぶ窓辺。手続きは急がなくても大丈夫
目次
  1. 1まず、急がなくていいこと・期限があること
  2. 2自治体への死亡届と鑑札・注射済票の返納
  3. 3マイクロチップの死亡届出
  4. 4血統書はどうする?|返却の義務はあるのか
  5. 5そのほかの連絡
  6. 6血統書と家系の記録は、残しておけます
  7. 7残した記録が、いつか誰かの手がかりになることも
  8. 8よくある質問
  9. 9まとめ|急ぐことと、急がなくていいこと

大切な家族を見送ったあと、役所への届出やマイクロチップの手続き、そして手元に残った血統書のことまで、考えなければならないことがいくつかあります。今は無理に読み進めなくても大丈夫です。落ち着いたときに、必要なところだけ読んでいただければと思います。

まず、急がなくていいこと・期限があること

要点: 手続きの中には、期限が決まっているものと、時間をかけて考えていいものがあります。すべてを今すぐ済ませる必要はありません。

亡くなった直後は、何から手をつければいいのかわからなくなるものです。まず知っておいていただきたいのは、手続きの中には期限が決まっているものと、そうでないものがあるということです。

自治体への死亡の届出やマイクロチップの情報変更は、一定の期間内に行う制度になっています。一方で、血統書をどうするか、家系の記録を残すかどうかといったことに、期限はありません。まずは事務的な手続きだけ順番に確認し、それ以外のことは、ご自身のペースで考えていただいて構いません。

自治体への死亡届と鑑札・注射済票の返納

要点: 犬の登録をしている市区町村に、死亡の届出が必要です。鑑札・注射済票の返納を求められることが一般的ですが、様式や手続き方法は自治体によって異なります。

犬を登録している場合、亡くなったことを自治体(保健所や区市町村の窓口)に届け出る制度があります。あわせて、交付されている鑑札・注射済票の返納を求められることが一般的です。

ただし、届出の様式や返納の方法、窓口の名称は自治体によって異なります。オンラインで手続きできる自治体もあれば、窓口や郵送での手続きが必要な自治体もあります。「うちの場合はどうすればいいか」は、お住まいの自治体の動物愛護担当窓口に問い合わせるのが、いちばん確実な方法です。

マイクロチップの死亡届出

要点: マイクロチップを装着している場合、環境省の指定登録機関が運営する登録システムに、死亡の届出をする仕組みがあります。

マイクロチップを装着している場合は、もう一つ確認しておきたいことがあります。マイクロチップの情報は、環境省の指定登録機関が運営する「犬と猫のマイクロチップ情報登録」というシステムで管理されています。このシステムには、飼い主向け・動物取扱業者向けそれぞれに「死亡等の届出」という手続きの窓口が用意されています(環境省指定登録機関・確認日 2026-09-01)。

具体的な届出方法や必要な情報については、このシステムのサイト内の案内、または問い合わせ窓口で確認できます。自治体への死亡届とは別の手続きになるため、どちらか一方だけで済ませないよう注意してください。名前のとおり、このシステムは犬と猫の両方を対象にしています。猫の場合の手続きや、犬にはない自治体登録の違いについては猫が亡くなったときの手続きと血統書|届出・マイクロチップ・記録で整理しています。

血統書はどうする?|返却の義務はあるのか

要点: 血統書の扱いは、発行団体によって異なります。日本犬保存会は死亡日を記載した書類とあわせて血統書を本部へ送付する手続きを案内しています。JKCについては、死亡時の扱いを明記した公開ページを確認できませんでした。

「亡くなった子の血統書は、発行団体に返すものなのか、それとも持っていていいのか」という疑問は、多くの飼い主さんが抱くものです。この点について、団体ごとに確認できた内容をお伝えします。

日本犬保存会では、犬が亡くなった場合、飼い主が「亡くなった日付を記載した書類と血統書を本部に送付」する手続きを案内しています。血統書の返却を希望する場合は「返却希望」と記載した書類と返送料(切手可)を同封すると、手続き後におおむね1週間程度で返送されます。返却を希望しない場合は「返却不要」と記載すれば、血統書は回収され、登録から除かれる扱いになります(日本犬保存会「その他のお手続き」・確認日 2026-09-01)。

一方、JKC(ジャパンケネルクラブ)については、私たちが公開ページ(各種手続き案内・よくあるご質問)を確認した限り、死亡時の血統書の扱いを明記したページを見つけることができませんでした。血統書を返却すべきかどうか、手元に残しておいてよいかどうかは、JKC本部へ直接お問い合わせいただくのが確実です。

そのほかの連絡

要点: ペット保険に加入している場合は保険会社への連絡が必要です。葬儀・火葬については、一般的な選択肢を知っておく程度で十分です。

このほか、ペット保険に加入している場合は、保険会社への連絡や解約の手続きが必要になることがあります。契約内容によって手順が異なるため、加入している保険会社の窓口に確認してください。

葬儀や火葬については、自治体の施設を利用する方法、民間の葬儀・火葬業者に依頼する方法など、いくつかの選択肢があります。個別の業者選びや費用相場については、この記事では扱いません。落ち着いてから、ご自身のペースで検討していただければと思います。

血統書と家系の記録は、残しておけます

要点: 血統書や家系の記録は、消してしまわなければならないものではありません。手元に残しておく、記録として残しておくという選択肢もあります。

血統書を発行団体に返却するかどうかとは別に、その子がどんな家族の中に生まれ、誰とつながっていたかという記録は、手元に残しておくことができます。血統書そのものを返却した場合でも、そこに書かれていた情報を記録として残しておくことは可能です。

この子の記録を、家系図に残しておく

残した記録が、いつか誰かの手がかりになることも

要点: 残した記録は、いつか、その子の兄弟やご先祖とつながる家族にとって、手がかりになることがあります。

今は、記録を残すことに意味を感じられないかもしれません。それでも、血統書に書かれた両親犬や繁殖者の名前は、同じ家系の子を迎えた別のご家族が、いつか家系をたどるときの手がかりになりえます。思い出の残し方については、ペットの思い出の残し方|記録とメモリアルでも紹介しています。急ぐ必要はありません。

よくある質問

Q. 葬儀や火葬はどうすればいいですか?

自治体の施設を利用する方法や、民間の葬儀・火葬業者に依頼する方法があります。業者選びや費用については、地域の情報を扱う専門のサイトや、お住まいの自治体の案内をご確認ください。

Q. 多頭飼いで、残された子のことも心配です

残された子が、いつもと違う様子を見せることがあります。食欲や元気がない状態が続く場合は、かかりつけの獣医師に相談してください。

Q. 新しい子を迎えることについて、どう考えればいいですか?

これも人それぞれです。新しい家族を迎えることは、亡くなった子を忘れることを意味しません。ペットの思い出の残し方|記録とメモリアルでも触れていますが、迎えるかどうか、いつ迎えるかは、ご自身の心の準備が整ったタイミングで決めていただければと思います。

まとめ|急ぐことと、急がなくていいこと

  • 自治体への死亡届やマイクロチップの届出には、一般的に期限がある制度です。詳細はお住まいの自治体・登録システムでご確認ください
  • 血統書の扱いは団体によって異なります。日本犬保存会には送付・返却の手続きがあり、JKCは公開情報から確認できませんでした
  • 血統書や家系の記録は、消さなくても、残しておくことができます
  • 葬儀・火葬・多頭飼いの子のケアなど、ほかにも考えることはありますが、急ぐ必要のないものも多くあります

今は無理に読み進めなくて大丈夫です。落ち着いたときに、その子の記録を残しておいていただければと思います。


本記事は参考情報です。手続きの様式・期限・費用は自治体や発行団体、契約内容によって異なります。実際の手続きは、お住まいの自治体窓口・各発行団体・保険会社に直接ご確認ください。ペットの体調に関する判断は、かかりつけの獣医師にご相談ください。 記事中の情報は2026年9月1日時点で確認したものです。

出典・参考

この記事について

内容確認日: 2026-09-01(この日時点の一次情報にもとづいています)

本記事は一般的な参考情報であり、獣医療行為やその代替ではありません。うちの子の体調で気になることがあるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。