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犬にりんごをあげてもいい?|種と芯を取る理由と、おやつの上限から見た量

うちのこ家系図 編集部・更新 ・内容確認日 2026-10-02

うちの子の家系図を撮ってはじめる
台所で小さな白い器に一口大のりんごを入れるエプロン姿の飼い主と、床に座って器を見上げるポメラニアン
目次
  1. 1結論|りんごは与えてよい果物。種と芯を取り、小さく切って
  2. 2種を取る理由|青酸のもとになる成分がある
  3. 3小さく切る理由|詰まった果物・野菜でいちばん多かったのがりんご
  4. 4どのくらいまで?|おやつ全体の1日の上限から計算する
  5. 5落ちたりんご・ジュース・お菓子は別に考える
  6. 6はじめての日と、食べた量を残しておく
  7. 7よくある質問
  8. 8まとめ|種と芯を取り、小さく切り、量はおやつ全体で数える

りんごを切っていると、足元で犬がじっと見上げてくる。少しだけなら、あげてもいいのかな。そう迷う場面です。

先に答えると、りんごは、種と芯を取って小さく切れば、与えてよい果物です。量は、おやつ全体の中で数えます。この記事では、その理由と量の考え方を、獣医師会・ASPCA・学術論文・WSAVAの資料で確かめたことだけで書きます。

結論|りんごは与えてよい果物。種と芯を取り、小さく切って

木のまな板の上に並んだ、皮をむいて一口大に切ったりんごの果肉

要点: ASPCAは、りんごをペットに分けてよい果物に挙げています。硬い果物は一口大に切り、種・芯・軸・皮を取るようすすめています。

アメリカの動物愛護団体ASPCAの動物中毒管理センターは、りんごを、ペットに分けてよい果物の一つに挙げています。

同じ文書は、硬い果物を与えるときは、一口大に切り、種・芯・軸・皮を取るのがよいとしています。硬い果物全般への勧めです。

この記事は、この勧めに沿って、りんごは種と芯を取って小さく切ることを前提に書きます。種を取る理由は次の章、小さく切る理由はその次の章です。

種を取る理由|青酸のもとになる成分がある

食卓の白い皿に盛られた、皮をむいた一口大のりんごと、皿のそばに添えられた飼い主の手

要点: 栃木県獣医師会の「犬や猫が食べてはいけないもの」の表に、りんごの種が入っています。ASPCAは、りんごの軸・葉・種にシアン化物が含まれると書いています。どちらも種の話で、果肉の話ではありません。

栃木県獣医師会の「犬や猫が食べてはいけないもの」の表に、りんごの種が入っています。原因の欄には、「バラ科」「青酸(シアン化水素酸)」と書かれています。

別の資料もあります。ASPCAの植物のデータベースは、りんごの軸・葉・種にシアン化物が含まれ、しおれていく途中で特に毒性が強いと書いています。成分は青酸配糖体として載っています。

この2つの資料が書いているのは、種(と、軸や葉)の話です。果肉の話ではありません。

だから、種は食べさせる前に取ります。

小さく切る理由|詰まった果物・野菜でいちばん多かったのがりんご

明るい部屋の床に座り、画面の右上で飼い主が手のひらにのせて差し出すおやつの小さな一切れのほうを見上げるトイプードル

要点: のどや食道に異物が詰まった犬75例の報告で、果物や野菜は27例、そのうちりんごが19例で最も多くなっていました。対象はほとんどが体重10kg以下の犬で、1施設・3年7か月の記録です。

小さく切る理由のひとつに、のどや食道に詰まった犬の報告があります。

北野優香里さんらの報告(2019年)は、大阪府の夜間救急動物病院1施設で、のどや食道に異物が詰まった犬75例を調べています。期間は2014年1月から2017年7月までの3年7か月です。

異物の種類のうち、果物や野菜は27例(36.0%)でした。そのなかで、りんごが19例と最も多く、次が芋類の3例でした。

条件が2つあります。ひとつは、調べたのが夜間救急に来た犬だけだということです。全国での頻度を示す数字ではありません。もうひとつは、75例のうち体重10kg以下の犬が72例(96%)だったことです。対象がほとんど小さな犬でした。だから大型犬は大丈夫、という意味ではなく、この報告から大きな犬のことは分かりません。

なお、いちばん多かった異物は犬用のおやつで、75例のうち34例(45.3%)でした。件数を数えた報告で、食べ物ごとの詰まりやすさを比べたものではありません。

この記事で確かめた範囲では、報告は、詰まったのが芯か果肉かを分けて数えていません。大きさも分けていません。そのため、「だから小さく切る」は報告の結論ではありません。最初の章で紹介したASPCAの勧め(硬い果物は一口大に)と、この記事の案内です。

詰まったものの多くは飼い主が与えたもので、知っておくことで防げる、と報告の著者たちは考えています。

同じ報告では、柿が詰まった例も1例ありました。柿をあげるときの考え方は、別の記事にまとめています。

どのくらいまで?|おやつ全体の1日の上限から計算する

キッチンスケールの上の白い小皿に、皮をむいた一口大のりんごが少し入っている。飼い主の手が皿のふちを支えている

要点: WSAVAの栄養委員会は、おやつを1日のカロリーの10%未満にするよう書いています。表の数字は、すべてのおやつを合わせた1日の上限を、りんごだけで使った場合です。おすすめの量ではありません。

量は、りんごだけで決めません。おやつ全体で考えます。

WSAVAの栄養委員会は、おやつを1日に必要なカロリーの10%未満にするよう書いています。これは量の枠であって、枠の中なら何を与えても安全、という意味ではありません。

同じ文書には、体重別の上限の表があります。次の表は、その上限を、皮をむいたりんごだけで使った場合に何gになるかを、当サイトが計算したものです。

先に、表の読み方を3つ書きます。

  • 表の上限は、すべてのおやつを合わせた1日の上限です。りんごの分だけの上限ではありません
  • 表の重さは、おすすめの量ではありません。上限をりんごだけで使い切った場合の数字です
  • 重さは、皮・芯・種を除いて食べる部分のものです

おやつ全体の1日の上限を、りんごだけで使った場合の量(理想的な体型の健康な成犬の平均。皮・芯・種を除いた重さ。おすすめの量ではありません)

体重おやつ全体の1日の上限(WSAVA)りんご(皮なし)だけで使った場合
2kg14kcal26g
4kg24kcal45g
10kg47kcal88g
20kg79kcal149g
30kg108kcal203g

表の注です。

  • 上限は、WSAVA栄養委員会の表(2024年6月版)の値です。理想的な体型の健康な成犬の平均にもとづいています
  • りんごは、日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の皮なし・生、100gあたり53kcalで計算しました。当サイトの計算で、1g未満は切り捨てています
  • ほかのおやつを与えた日は、その分だけ、りんごの上限は少なくなります
  • 子犬、持病のある犬、減量中の犬は、この表に当てはめません。かかりつけの獣医師に相談してください

同じ考え方をカロリーの低い野菜に当てはめたときの話は、カロリーの低い野菜の例(きゅうり)で扱っています。

落ちたりんご・ジュース・お菓子は別に考える

家の玄関先の石の段で、リードを持つ飼い主の前に座って顔を見上げる小型犬

要点: 総説によると、傷んだりんごを食べた犬で、アルコールの中毒が報告されています。アップルパイ・ジャム・ジュースなど人向けの加工品は、この記事の表を当てはめません。

ここまでは、皮をむいて種と芯を取った、生のりんごの話でした。

総説(Cortinovis と Caloni、2016年)は、傷んだりんごを食べた犬で、アルコールの中毒が報告されていると書いています。落ちたまま時間のたったりんごは、拾い食いをさせないようにします。

人向けの加工品もあります。ASPCAは、人の食べ物は脂肪や砂糖が多くなりがちだと書いています。アップルパイやジャムには、りんごが入っていても、りんごと同じには考えません。材料を見て、迷うものは与えません。

人向けの料理には、玉ねぎのように、犬に食べさせない材料が入っているものもあります。玉ねぎを食べてしまった時のことは、犬に玉ねぎはだめ?食べたら量で決めずに動物病院へ電話にまとめています。

いちごのケーキやジャムも、生のいちごと同じには考えません。生のいちごとジャムのカロリーの違いは、犬はいちごを食べていい?|へたを取って小さく切る。何個までかは重さで考えるで比べています。

りんごジュースは人向けの加工品なので、この記事の表を当てはめません。犬に与えてよいかを書いた資料は、この記事で確かめた範囲にはありませんでした。

はじめての日と、食べた量を残しておく

テーブルの上の手帳に鉛筆で書き込む手元と、皮をむいたりんごが少し入った小皿

要点: りんごをはじめて与えた日と、与えた量、切り方を残しておくと、あとで見返せます。

ここからは、当サイトの一般的な提案です。

りんごをはじめて与えた日は、日付と一緒にメモしておくと、あとから見返すときに役立ちます。メモする項目の例は、次のとおりです。

  • 与えた日と、与えた時間帯
  • 重さ(キッチンスケールで量った数字)
  • 皮・芯・種を取ったこと、切った大きさ
  • その日に、ほかに与えたおやつ

おやつは全体で数える、と前の章で書きました。ほかのおやつと一緒に残しておくと、数えやすくなります。体重といっしょに食事のメモを残す考え方は、体重といっしょに残しておきたいことで紹介しています。

よくある質問

Q. りんごの皮は食べさせていい?

ASPCAは、硬い果物は皮も取るようすすめています。りんごを名指しした文ではありません。この記事の表も、皮をむいた重さで計算しています。

りんごの皮そのものが危ないか大丈夫かを書いた資料は、この記事で確かめた範囲には見当たりませんでした。

Q. すりおろしてもいい?

すりおろしても、量は重さで数えます。表は、すりおろす前の重さに当てはめてください。種と芯は、すりおろす前に取ります。

Q. 芯や種を食べてしまったら?

何をどのくらい食べたか、わかる範囲で控えて、かかりつけの動物病院に電話で相談してください。

まとめ|種と芯を取り、小さく切り、量はおやつ全体で数える

りんごは、ASPCAが分けてよい果物に挙げているものです。そのうえで、守ることは3つです。

  1. 種と芯を取る。 種については、獣医師会の表とASPCAの植物のデータベースが書いています
  2. 小さく切る。 詰まった犬の報告では、果物・野菜のなかでりんごが最も多く(1施設・小さな犬が中心の報告)、ASPCAも硬い果物は一口大にとすすめています
  3. 量は、おやつ全体の1日の上限の中で数える。 表の数字は、おすすめの量ではありません

傷んだりんごと、人向けの加工品は、生のりんごとは別に考えます。迷ったときは、かかりつけの動物病院に聞いてください。


本記事は参考情報です。犬の体や健康についての診断・助言ではありません。気になることがあるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。 栃木県獣医師会・ASPCA・北野ほか(2019)・Cortinovis と Caloni(2016)・WSAVA・日本食品標準成分表の記述は、2026年10月2日に確認したものです。

今日のお世話とお知らせ

  • フィラリアの薬

    11月1日

  • 体重

    3.4kg

    10月15日

トイ・プードルのココ

画面はイメージです(架空の子の見本)。

出典・参考

この記事について

内容確認日: 2026-10-02(最後に出典を確かめ直した日。章ごとの確認日は本文と出典の欄のとおりです)

本記事は一般的な参考情報であり、獣医療行為やその代替ではありません。うちの子の体調で気になることがあるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。